2018年
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2018/10/31 (水)
「風が強く吹いている」第5話
竹青荘メンバーの練習本格始動編。
箱根駅伝挑戦賛成派が過半数に達し、取り組みが本格化してくる夢への追い風と、キングの就活に象徴される現実の向かい風を並行して描き、ラストにその夢と現実の激しい衝突が起こって次回に「引く」、緊張感のある構成がよく出来ていて面白かった。
あと、今回は酔っ払った神童が大声で語り出すくだりの、酔っ払って呂律が回らなくなった上、方言も丸出しになった状態でタガが外れたように大きな声で語り出す、という注文の多いシチュエーションを(ネイティブスピーカーではないので山形弁がどれほど正確なのかはわからんが)迫真の演技でやり切る内山昂輝の熱演ぶりに聴いていてちょっと感心してしまったよ。
2018/10/30 (火)
「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2」第5話
業火の谷、VS.龍(歿王)編。
浪巫謠のゴッドボイスVS.歿王のファイヤーブレスの咆哮対決シーン、クライマックスでかかるBGMを歌にアレンジした曲なので盛り上がるし、歌っているのが中の人なんで歌声自体には違和感もないんだけど、浪巫謠の歌が英語詞ではじまるロックミュージックという中華風ファンタジー世界観を完全に無視した曲で笑ってしまった。
あと、龍の角が主成分の解毒薬がただの解毒薬ではなく全回復アイテムだったのも予想外の展開すぎて何かちょっと可笑しかったな。
真面目なところでは今回は、詐術を得意とする凜雪鴉にとっては野生の獣よりもむしろ人語理解する高度な頭脳がある歿王の方が与しやすい相手だった、という流れが上手くてなかなかよろしかったな。
「転生したらスライムだった件」第5話
武装国家ドワルゴン編・後編。
今回からEDの映像が完成版にリニューアル。
OPに続きEDも江畑諒真の絵コンテ・演出・一人原画という、フル回転な仕事ぶりに驚愕する。
作品全体の作画の印象をキャラデザ・総作監も務める江畑諒真の画で統一させるつもりなんじゃないか、と思わせるような編成がなかなかに凄い試みだな。
「キャプテン翼」第31話
静岡県大会決勝・南葛中VS.大友中編、続き。
翼さん無双の南葛中突き放し追加点ゴールにテンションがアガって姐御時代のキャラに戻る、早苗ちゃんがかわいすぎる。
中学生編は主人公たちが挑戦する立場から挑戦される立場に変わり、主人公の翼も選手として突出した存在になりすぎて、まるでラスボスのような感じになってしまっているため、どうしてもそんな翼たちに挑戦する対戦校の方に肩入れしてしまうなあ(苦笑)。
特に大友中の新田は翼のマークをかいくぐるための挑戦を何度も試みるガッツのあるプレイを見せられたため、応援せずにはいられなかった。
ノートラップランニングボレー隼シュートが成功した瞬間なんかは観ていてこちらも嬉しくなってしまったよ。
2018/10/29 (月)
「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」第5話
エスペランサ元幹部の死刑囚・ザベルの司法取引編。
死刑を回避して生き延びるために卑小かつ狡猾な振る舞いを続けるザベルの非常に人間臭いキャラ造形に、青山穣のクセが強くて味のある演技がよくハマっていて好印象。
また、今回はザベルとの駆け引き、ラストのどんでん返しも敵組織&ボスキャラ紹介編としてよく出来ていて面白かった。
2018/10/28 (日)
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」第4話
「ラプラスの悪魔」騒動発生編。
古賀さんは無自覚に臆面もなく自己中心的な言動を主人公に押しつけてくる態度が徹底していてむしろ清々しいくらいだな(苦笑)。
あと、今回は何と言っても告白のくだりのイチャイチャ、交際の申し出を受け入れるところの麻衣さんが可愛すぎて堪らんかった。
「ソードアート・オンライン アリシゼーション」第4話
VS.ゴブリン→悪魔の樹伐採→旅立ち編。
前半の剣戟アクションシーンが「アンダーワールド」での最初のバトル展開らしく力の入った仕上がりでなかなかの見応えだった。
かなりケレンミのあるポーズや構図の連発で構成された派手な殺陣が印象的でとてもカッコよかったな。
「HUGっと!プリキュア」第38話
ハロウィン編。
ダイガンさんの悪戻り展開はイベント性の高さに比べて始末のつけ方がヤケにアッサリした感じだったなあ。
でも、まぁ、軽くあしらわれる感じもダイガンさんのキャラには合っているのでこれはこれで悪くなかった。
あと、今回はヒロインたちのコスプレ姿が華やかなハロウィン回にキャラ修正、表情付け、リアクション作画がかわいい上野ケン作監という適材適所な人事もなかなかに良い塩梅だった。
2018/10/27 (土)
「とある魔術の禁書目録III」第4話
「スクール」の暗躍を中心にした学園都市・諸地下組織の暗闘編。
1話丸々、様々な地下組織が入り乱れる超能力スパイアクション展開で、複雑に錯綜する状況とハードな展開の連続が終始ダレることなく進行していく飽きさせない作りで面白かった。
「やがて君になる」第4話
侑と燈子のセカンドキス編と、槙くんの事情編の二本立て。
「観客」を自称しながらも侑や沙弥香を弄って反応を愉しんでいる槙くんはなかなかに感じの悪いキャラだなあ(苦笑)。
あと、今回はセカンドキスのくだりの画作りが非常に緻密かつ濃密でクライマックスに相応しい見応えのある仕上がりだった。
「うちのメイドがウザすぎる!」第4話
つばめの泊まり込み休日出勤編と、鷲崎さんの高梨家来訪編の二部構成。
「善良」という言葉をそのままメガネ幼女の形にしたような鷲崎さんの一挙手一投足がサブタイトル通り「尊く」て観ていて本当に堪らんかった。
2018/10/26 (金)
「叛逆性ミリオンアーサー」第1話
オンラインカードゲームRPGが原作のファンタジーアクションコメディ。
6人のアーサーによる歴史改変ミッション発動編。
オンラインゲーム原作ものらしい無闇に多いキャラ、ざっくりとした世界観&ストーリーは例によって取っつきにくいが、主人公の団長アーサーが自分好みのお色気サービスに積極的なお調子者キャラだったのでけっこう楽しんで観られたな。
「ゾンビランドサガ」第4話
温泉営業編。
何だか普通のアイドルグループ青春ものめいたノリになってきたな。
湿布のくだりの悶える愛ちゃんがエロくてよかった。
「BANANA FISH」第16話
精神衛生センター脱出ミッション編。
1話丸々監獄脱出系アクション回。
後半けっこうコメディ寄りになるのは意外だったがスリリングなアクション展開を軸にしたなかなかにサービス満点な内容だったな。
盛りだくさんなピンチとアクシデントのアイデアに、救援にきた味方とのニアミス、敵司令部の内紛なども交えた飽きさせない作りがよく仕込まれていて面白かった。
2018/10/25 (木)
2018/10/24 (水)
「風が強く吹いている」第4話
走の高校時代の部活仲間・榊との再会編。
走が幻覚に翻弄されるシーンの画作りが非常に凝った作りで目を惹いた。
また、今回はわかり易い敵役が出てきて、寄せ集め軍団がわかり易くまとまりはじめるきっかけになる、という王道展開、体育会系から最も縁遠い存在の王子が、だからこそ走にとって救いになるような新しい視点をもたらす逆転劇も気持ちのよい流れで面白かった。
2018/10/23 (火)
「あかねさす少女」第4話
西部劇風並行世界編・前編。
みあ当番回。
やはり尻カットには気合いを入れる桂正和リスペクトルールがあるんだな(笑)。
設定の説明、ストーリーの基本フォーマットの提示が済んだからか、キャラ描写に大きく比重が置かれるようになってきて俄然面白くなってきた。
錯綜する主人公たちとパラレルワールドの主人公たちの掛け合いを軽いノリで捌いていくのが観ていて飽きない楽しい作りでよかったな。
「転生したらスライムだった件」第4話
ドワーフの王国・武装国家ドワルゴン来訪編。
「リムルの妄想巨乳エルフ」のイメージカットにことぶきつかさのサプライズ。
無闇に濃厚なタッチがなかなかにユニークで面白かった。
2018/10/22 (月)
「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」第4話
ディーナ&ケイコンビのホストクラブ囮捜査編。
これは良い女子キャラ回。
ケイは子供用ノンアルコールビールで雰囲気酔いする姿も相変わらずあざとかわいいし、ディーナはこれまでにないくらい柄の悪いキャラを大層張り切って好演する早見沙織が新鮮で面白いしで楽しかった。
あと、今回はディーナがゲイリー倒すくだりのアクションの組み立てが、まさに「最短距離を全速力で駆け抜ける」って感じのテンポのよさで素晴らしかったな。
「アニマエール!」第3話
チア同好会結成編。
秋常さんがガチレズカミングアウトをするくだり、ヒロイントリオ全員に百合っ気がある百合萌えアニメの世界なので素直にカミングアウトを受け入れる主人公たちの度量の広さがイマイチ伝わってこず、話の着地点が覚束ない感じになってしまっているのに戸惑った。
「ツルネ -風舞高校弓道部-」第1話
タイトル通りの弓道部・男子グループ部活もの。
今期の京アニ枠。
主人公たちの風舞高校入学編。
京アニの女性向け男子グループ部活ものということで先行する「Free!」シリーズとどうしても比較してしまうんだけど、あそこまでイケメンパラダイスという感じはなく、(いまのところ)ホモホモしくもないので「Free!」に比べれば観易かった。
あと、「Free!」に比べるとキャラの等身が低いので「Free!」だと違和感が強い「手足が長くて細マッチョな見た目なのに芝居が『けいおん!』と同じパターンでミスマッチ」問題が発生していないのにも安心した。
2018/10/21 (日)
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」第3話
桜島麻衣消失騒動の決着編。
クライマックスの熱血展開はいかにも鴨志田一作品といった感じの展開だったな。
今回は徹夜続きで睡魔に負けそうな感じとか、クライマックスの絶叫告白のくだりとか、石川界人の迫真の熱演ぶりが随所に光っていて目を惹いた。
あと、今回まで何故かあまり意識しなかったけど、双葉さんのおっぱいがいい感じにでっかかったのもなかなかに眼福で素晴らしかったな。
「HUGっと!プリキュア」第37話
プリキュアオールスターズVS.ドクター・トラウム・時間遡行装置内臓パワードスーツ編・後編。
まさにTVシリーズ版「プリキュアオールスターズ」みたいな内容で、田中裕太演出の面目躍如といった感じのサービス満点な仕上がりに大満足。
前編がお仕事モードでイベント話をこなしている感が強かったので、あまり期待値が高くなかったことも相まってか、観ていて大変驚いた。
1話丸々バトル展開でアイデアも愛情もたっぷりなアクション、キャラ描写、クロスオーバー演出のつるべ打ちに、まるで最終回か、劇場作品のようなスケール感と内容のボリュームも本当に大したもので素晴らしかったな。
また、ルールーと何やら因縁あり気だったドクター・トラウムのドラマが大きなワリを食った感じはするものの、「HUGっと!プリキュア」の新必殺技お披露目展開/ドクター・トラウム退場の中ボス戦までこなしてしまう、盛り盛りな構成、本筋にしっかりと繋げてくる力技加減も話の勢いや映像のパワフルな仕上がりにシンクロしていてよろしかった。
あと、作画監督が当然のように青山充御大なのもちゃんと「わかっている」人事でそこもなかなかポイントが高かったな。
2018/10/20 (土)
「やがて君になる」第3話
ゴールデンウィーク編と生徒会選挙・応援演説当日編の二本立て。
今回は二人の関係性の構造の解析と整理を明快な語り口でこなしつつ、物語をキレイに収束させていくストーリー構成の巧さと、相変わらずメリハリのよく利いた演出の巧さが見事に噛み合っている、終盤のまとめ方・話の着地のさせ方が本当に素晴らしくって観ていてとても気持ちよかった。
「閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-」
ピーチビーチスプラッシュ・スケスケver.編。
初回のようなシリアスな話は安い作りだと厳しいがこういうエロコメ話だと作りの安さと内容の安さが釣り合っているからか、それなりに成り立つな。
本題の水着をスケスケにする薬液を使った水鉄砲サバイバルゲームも良いが、フランクにおっぱいジャンケンをはじめる前半の流れも大層頭が悪くてよろしかった(笑)。
2018/10/19 (金)
「ゾンビランドサガ」第3話
「デス娘(仮)」改め「グリーンフェイス」改め「フランシュシュ」の唐津駅ゲリラライヴ編。
何だかよくわからないタイミングでこれまで伏せられていた山田たえのキャストが解禁。
正式なグループ名の決定に合わせたのかもしれないが、サプライズとしてはあまり上手くはないような…。
本編の内容の方はグループのメンバー個々のキャラクター性が前に出てくるようになってきて、ヒロインたちの掛け合いだけでも楽しいガールズコメディとしての面白さが際立つようになってきたのがよろしかったな。
特に公園での一連のコントなんかはちょっとシュールな感じも楽しく、なかなかに良い塩梅だった。
2018/10/18 (木)
「INGRESS THE ANIMATION」第1話
フジテレビの新深夜アニメ枠「+Ultra」の第一弾で、オンライン位置情報ゲームが原作のSFアクションサスペンスもの。
ヒューロン研究所爆発事故編。
Production IGのアニメみたいなリアル系アニメ風のセルルック3DCGとハリウッドのSFアクション映画みたいな作風との相性はなかなかにいい感じだが、良くも悪くもそれ以外の感想が出てこない内容だったなあ。
映像の表現でも、キャラでも、設定でも、世界観でもいいんだけど、この作品ならではの面白さみたいなものが全く感じられないのが観ていて何とも物足りなかった。
2018/10/17 (水)
「風が強く吹いている」第3話
竹青荘の住人たちの早朝ジョギング開始と勝田葉菜子登場編。
高橋英樹の作監・一人原画(第二原画あり)回。
あと、今回は興津和幸が「無駄無駄無駄無駄」と怒鳴るちょっとヒネった声優ネタもあったりした。
2018/10/16 (火)
「キャプテン翼(2018年版)」第29話
中学生編本格スタート、大友中の南葛中威力偵察編。
中学生編に本格的に突入したということでOP・EDがリニューアル。
まさに「原作漫画の絵がそのまま動いている」って感じの翼VS.日向のシーンがカッチョよすぎてシビれたよ。
また、今回は本編の方もまさに「これはいい新章突入展開」といった感じで面白かったな。
3年後の南葛SC関係者の近況報告展開は人間模様の変化が新鮮で楽しいし、大友中組の威力偵察シーンはそれぞれの見せ場がどれも上手くキマっていてよく出来ている。
それに三瓶由布子の成長して男らしさが増した翼くんの演じ分けもさすがの巧さでなかなかのものだった。
あと、ちょっと細かい話だけど、岬くん役の福原綾香が久美ちゃん役を兼任して継続出演しているのもよかったな。
2018/10/15 (月)
「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」第3話
イグニス・カストルム工業地区潜入捜査編。
あんなに清楚でかわいく、距離感が不用意に近い女の子に男が勘違いしないワケがない、といった感じのルーキーことケイさんの童貞殺傷力が凄かった。
しかもその上、勘違い理由が「ただの食いしん坊」というのもまたかわいくって卑怯だったな。
「RELEASE THE SPYCE」第2話
モモの「ツキカゲ」、加入訓練→加入試験編。
出合小都美コンテ回。
普通の女子高生がたった二ヶ月の速成で超人スパイ見習いになるというのは無理があるにも程があるが1話丸々たっぷりと時間をかけて新人育成訓練編をやっているのはよかったし、テキパキとした運びで訓練模様を捌いていく構成も上手かったな。
あと、初回に続き今回も整ったキャラ画は崩さずに凝った殺陣や芝居を盛り込む丁寧な作画もなかなか好印象だった。
「アニマエール!」第2話
猿渡宇希のチア部入部編。
初回もそうだったが有馬さんは普段は表情が固いのにチアをやるときだけ別人のように溌剌とした表情になるのが良いギャップ萌えでグッとくる。
「進撃の巨人 Season3」第49話
分割2クール前半戦終了回。
ウォール・マリア奪還作戦前夜編。
これはキレイな「俺たた」END。
話の区切りはいいし、今後の展望に思いを馳せる展開も上手く押さえられている。
また、このままだとあまりにもキレイな「俺たた」ENDなのでEDに仕掛けを仕込んで程よい具合に「まとまりの良さ」を壊すサプライズ演出もソツがなくってよく出来ていた。
2018/10/14 (日)
「ゴブリンスレイヤー」第2話
「ゴブリンスレイヤー」のモチベーションと日常を描く、キャラ紹介編。
牛飼娘さんの乳牛要素が素晴らしくって眼福だった。
「HUGっと!プリキュア」第36話
プリキュア(選抜)オールスターVS.ドクター・トラウム・時間遡行装置内臓パワードスーツ編・前編。
来週公開予定の劇場版のプロモーション的エピソード。
作画はかなりユルい仕上がり、話もえらく大味でとても出来が良いとは言えないが、TVシリーズに直近2作&初代のプリキュアフルメンバーと、キュアドリーム、キュアピーチが客演するというイベント性が圧倒的に高いのでそれだけで充分に楽しんで観られる内容だったな。
2018/10/13 (土)
「やがて君になる」第2話
侑の燈子からの生徒会選挙・推薦責任者依頼受諾編。
レズトライアングラーに、恋愛感情欠落者と元・恋愛感情欠落者の高度な駆け引きという、緊張感のある人間模様と濃密にして特異な心理描写がなかなかのものだった。
また、ここぞという場面での練られた画作りによる魅せ方・立て方も気持ちよくキマッていて非常によく出来ていた。
「とある魔術の禁書目録III」第2話
上条さんの、対「C文書」ミッション発動編。
五和さんのエロコメサービスは美味しかったが、カフェでお茶をする暇があったら、その前にまず洋服屋にいってその痴女コーデを何とかしろ、と思わずにはいられなかった(苦笑)。
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第2話
沖田艦長の命日・元ヤマトクルーの同窓会的慰霊会編。
今回からOPが解禁。
麻宮騎亜による濃密にして美麗なメカイラストがシビれるほどにカッコよくって最高だった。
また、本編の方も高見明男作監によるキャラ作画が良好、全編に漂う悲壮感も「ヤマト」っぽくってよかったし、コスモタイガーIの過剰武装も自分のメカ心に刺さるデザインでナイスであった。
「うちのメイドがウザすぎる!」第2話
ネトゲ編とキャンプ編の二部構成。
定番ネタではあるが熊五郎/ミーシャときぬえ/つばめの互いの外の人と中の人のギャップ、並んだときのカオスっぷりがなかなかのもので面白かった。
「閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-」第1話
「閃乱カグラ」の5年ぶりの第二期TVアニメシリーズ。
2作目のTVアニメシリーズではあるが前作の続編ではなく、原作ゲームの現時点での最新作「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」の世界観を踏襲した作品でスタッフも総取っ替え。
謎の双子忍者による国立半蔵学院の「忍クラス」メンバー襲撃編。
お色気バトルものというジャンルが好きなのでとりあえずこの先も観るつもりだけど、作画は初回からユルい仕上がり、話もあからさまに原作ゲームプレイヤー向けの一見様お断りな内容な上、大味という、やる気のあまり感じられない仕事ぶりなため、こちらもあまり身を入れて観ることができない内容だったなあ。
2018/10/12 (金)
「からくりサーカス」第1話
吸血自動人形とその破壊者「しろがね」との暗闘を描いたダークファンタジー。
主人公トリオ・才賀勝、加藤鳴海、しろがねの邂逅編。
スタッフの多くは「うしおととら」からそのままスライドしている感じ。
初回は西村聡監督のコンテで見せ場の立て方が上手い、ソツの無い仕上がりだったなあ。
あと、勝としろがねが画的に原作よりも程よく少しかわいくなっているのがちょっとポイントが高かった。
ただ、初回の出来には不満はないが、問題はこれからで単行本全43巻、週刊連載でおよそ10年続いた原作漫画を3クール全36話でまとめるという無謀な試みが果たして上手くいくのか、どうか、不安が大きい。
単行本全33巻だった「うしおととら」でさえ3クールでは上手くまとめきれたようには見えなかったのに、「うしおととら」よりも長く、構成も複雑な「からくりサーカス」を同様の尺でまとめきれるとは思えないんだけど、どうするつもりなのだろうか?
やはりエピソードをカットするだけでなく、大胆なストーリーのアレンジとかもする感じになるのかな?
「ゾンビランドサガ」第2話
「デス娘(仮)」改め「グリーンフェイス」ふれあいライブ編。
自然な流れで(笑)フリースタイルラップバトルが始まるクライマックスのライブシーンのボルテージの高まりとボリュームがなかなかのものだった。
また、件のシーンは思いのほかパフォーマンスが長くて(笑)無茶ぶりされている本渡楓の頑張りぶり、ラップシーンの非常に豊かな表情・アクション作画も素晴らしくって観ていて大いに感心してしまったよ。
2018/10/11 (木)
2018/10/10 (水)
「東京喰種:re」第13話
3ヶ月間の充電期間を挟んで再開した「東京喰種:re」分割2クール後半戦。
高槻泉の「喰種」カミングアウト編。
あまり1クール目のラストから話が繋がっているとは思えない展開に急に話が飛んだみたいで戸惑う。
原作通りなのか、原作を圧縮しているのかわからんが、エピソードの羅列みたいな起伏の少ない構成で話をみっちり詰め込んだまるで総集編でも観ているような作りも物語への没入を難しくしていていま一つ振るわなかったな。
2018/10/09 (火)
「ゴールデンカムイ」第13話
3ヶ月間の充電期間を挟んで再開した「ゴールデンカムイ」の分割2クール後半戦。
江渡貝弥作登場編。
第二期の開幕編というより普通の第13話。
死体の皮で服を作るのが趣味の変態剥製職人・江渡貝くんのキャラのインパクトがかなり強烈。
緊張感のある鶴見による江渡貝くん懐柔作戦は「刺青人皮」の偽物の作成という鶴見の依頼も含めてなかなか面白い展開だった。
「転生したらスライムだった件」第2話
ヴェルドラが封印されていた洞窟からの脱出編。
中盤以降の洞窟脱出展開はアクション主体の展開で初回以上に作画的見どころが充実。
何となくだけど作画的には今後もシリーズを通して期待できそうな雰囲気なので楽しみだ。
「キャプテン翼(2018年版)」第28話
小学生編の完結編。
ロベルト・岬くん・若林くんとの別れと、3年後の中学生編のプロローグ編。
翼と岬くん・若林くんとの別れくだりはどちらも非常に爽やかで好印象。
あと、今回は中学生編に突入したあと、キャラクターの登場シーンに合わせてイチイチ各キャラの名前がテロップされていたんだけど、タケシの髪型以外はみんなものの見事に変わっていないので「それ必要なのか」と心の中でツッコまずにはいられなかった(苦笑)。
2018/10/08 (月)
「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」第1話
英仏百年戦争を題材にしたラノベ原作の戦記ファンタジー。
妖精女王アスタロト召喚編。
キャラもストーリー展開も引っかかりどころ、面白がれる要素が見当たらないまま終わってしまう、なかなか苦しい滑り出し。
副題になっている「ジャンヌ・ダルク」が登場していないので本題にはまだ入っていないプロローグなんだろうけど、このツカミの弱さ、作品の焦点の散漫さは初回としてはかなり厳しいものがあったな。
「RELEASE THE SPYCE」第1話
タカヒロ原案・シリーズ構成、なもりキャラクター原案の美少女スパイアクションもの。
源モモの私設情報機関「ツキカゲ」スカウト編。
女子部活ものっぽいヒロインたちのキャラ描写と、ワリと本格的な忍者ヒーローものっぽいアクション展開の掛け合わせがユルくてかわいくってカッコいい独特のムードを作り上げていて面白かった。
特に力の抜き方が上手くて設定につられてシリアスになりすぎず、かといってフザけているようにも見えない絶妙なラインを押さえてコントールしているのがよかったな。
「アニマエール!」第1話
今期のきらら枠。
チアリーディングを題材にした(駄弁り系ではない正統派寄りな)女子部活もの。
健康的にエロくてアクション的にも期待できるチアリーディングという題材が良い。
カッコいい系の女子二人が天然ジゴロ主人公に振り回されてボロが出まくるという構図も微笑ましくって楽しかった。
「銀魂.」第367話(最終回)
吉原桃源郷の恐ろしい拷問編→「アニメ銀魂緊急特番」編の二部構成。
これでホントに終わったらアニメ史に残る空前絶後のラストになるな。
(つーか、予定は未定のようだから事の次第によっては本当にこれで終わりになる可能性は充分にあるんだろうけど)
原作既読者なので最後がブン投げになるのはわかっていたし、「緊急特番」になるのも想像がついたが、こんなにも長く丁寧にぶっちゃけ話をするとは思わなくって驚いた。
ただ、原作漫画も含む一連の「終わる終わる詐欺」の全容が概ね把握できたので観終わったあとは意外とスッキリとした気分になってしまったよ(苦笑)。
特に「銀ノ魂篇」が映像的に厳しい仕上がりなのがずっと気になっていたのでその謎が解けたのはよかったな。
(まさかアニメの放送を通してわかるとは思わなかったが(苦笑))
「ひもてはうす」第1話
三姉妹+居候×2+猫一匹の女だらけの共同生活を舞台にしたガールズトークコメディ。
安い3DCGアニメと声優のアドリブコントという石ダテコー太郎監督のいつもヤツ。
充分に面白いからいいけれど、前作「魔法少女?なりあ☆がーるず」がパッケージが売れず発売日の延期&特典内容の変更を余儀なくされた苦い経験があるからか、今回は少し置きにいっている感じがするな。
2018/10/07 (日)
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」第1話
「思春期症候群」という思春期特有の感情が引き起こす怪奇現象をメインモチーフにした青春学園ファンタジー。
主人公・梓川咲太と桜島麻衣の出会い編。
「バニーガール先輩」という設定がバニーガールも年上キャラも好きな自分好みすぎて堪らんかった。
「思春期症候群」という設定の説明の仕方、それを通して描かれる主人公たちの距離感の変化の見せ方もよく出来ていて面白かったな。
あと、画的には登校シーンをはじめとする学校のシーン全般の人口密度の高い画作りがなかなかの力の入りようでよかったな。
「ソードアート・オンライン アリシゼーション」第1話
キャラクターデザイン、プロデューサー、CGディレクター、音響関係以外はほぼ刷新した新体制で臨む、「ソードアート・オンライン」シリーズ、4年ぶりの第三期TVアニメシリーズ。
初回は1時間枠SP放送で「果ての山脈」洞窟探検の顛末編と、VS.PKスコードロン編の二部構成。
前半30分丸々使った別作品のような導入から、GGOを舞台にした主人公たちの派手なガン&ソードアクションの大サービス、前半の展開のネタばらしときて、ラストはキリトがラフィン・コフィンの生き残りの襲撃を受け倒れる劇的な展開で引く、1時間の長尺をキッチリと上手に使った構成がよく出来ていて面白かった。
「SSSS.GRIDMAN」第1話
1993年に放送された特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」のアニメ版。
主人公・響裕太の記憶喪失と覚醒編。
全体的にスタイリッシュで洒落た画作りが目を惹く作りだったなあ。
前半の教室のシーンの実存感のある緻密な描写と、後半の怪獣アクションのあえて着ぐるみ感を強調した演出が観ていて特に面白かった。
ただ、これは最後に怪獣の侵攻及び戦闘による被害がチャラになるというオチがつくからなんだろうけど、街が火の海になり、学校も大きな被害を受けているのに主人公たちがそれをあまり気にする様子がなく、戦闘終了後、脳天気に勝利を喜んでいるのにはちょっと違和感があったなあ。
「ゴブリンスレイヤー」第1話
タイトル通りゴブリン狩り専門の冒険者「ゴブリンスレイヤー」が主人公のダークファンタジー。
ヒロイン・女神官の初クエスト編。
RPGの世界をハードなタッチで語り直すとこうなる、みたいな作品だったな。
前半のビギナーパーティがゴブリンの襲撃を受けるくだりは「まるでエロ同人みたいに!」を地でいく展開がなかなかのインパクト。
また、後半のゴブリンスレイヤーの逆襲展開のテキパキと作業が進んでいく構成演出も良好で、熟練職人の無駄のない流れるような仕事ぶりを観ているみたいで楽しかったな。
「HUGっと!プリキュア」第35話
病院職場体験編。
畑野森生演出回。
逆さまになっている絵本をのぞき込むシーンのさあやのリアクションが矢鱈にかわいくってナイスであった。
今回は出産を控えた母親と姉になる予定の娘の話という作品のタイトル的にドストライクなテーマに相応しい力の入った内容だったな。
特に出産を控えた母子それぞれのストレスの話のみならず、ネットリテラシーの話にまで及ぶシナリオの目配せの利かせ方がなかなかのものだった。
「ONE PIECE」第856話
カタクリの「おやつの時間(メリエンダ)」編。
今回からOPがリニューアル。
また、産休によりプリン役が沢城みゆきから桑島法子に交代していた。
カタクリの「おやつの時間(メリエンダ)」はカタクリ役の声優が杉田智和だからもっと大胆に崩してくるのかと思っていたが、思いのほかエレガントな感じにまとめられていてそれほど醜態を晒しているって感じではなかったな。
あと、今回は久々の深澤敏則シリーズディレクター演出回だからか、後半のバトルシーンがなかなかに力の入った仕上がりだった。
「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」第76話
ガラガの逆鱗ゲットミッション編。
今回から再び放送時間が移動。
そしてそれに伴いOP/EDもリニューアル。
OPはスタジオコロリド、EDはハイパーボールとTWO WAIDEEによる、ともに外注スタジオによる制作だった。
OPはシャープな描線と後半の凝った立体的アクションが目を惹く仕上がりだったなあ。
EDは本編映像を使ったいわゆるMADムービーだったが、編集と撮影が凝りまくっていてこちらもなかなか見応えのある仕上がりだった。
2018/10/06 (土)
劇場用アニメ「劇場アニメ 君の膵臓をたべたい」を観る。
小説投稿サイト「小説家になろう」発のベストセラー小説が原作の難病ヒロイン青春もの。
これはいいLynnヒロインアニメ。
声がデカくて元気の良い女の子を演じさせたらいま右に出るものはいない(ような気がする)Lynnの魅力が存分に発揮された、良い女優映画だったなあ。
「競女!!!!!!!!」、「風夏」、「Just Because!」ときて、ついに劇場用アニメで俺の好きな「Lynnが演じる声がデカくて元気の良い女の子」アニメの決定版的なものがキタって感じでテンションが上がったよ。
本当に最後まで奔放なヒロインに振り回される話なのだが、それが気持ちよく描かれていて好印象。
特にホテルのくだりは非常にかわいくってよかったな。
あと、勝手にもっと強く泣かせにくるタイプの作品なんだと思っていたのだが、悲壮感よりも起こってしまった悲劇をどう受け止めて、いかに消化していくかに重きを置いた内容になっていて泣けるような感動はなかったものの、視聴後感が爽やかなところなんかもポイントが高かった。
また、タイトルの意味や、主人公の名前が伏せられていることといった仕掛けはそんなに上手いとは思わなかったが、主人公が最後の決断に至るまでの全体の流れに無理がなく、丁寧に話が積み上げられているところなんかもラストの納得感と満足感を高めていてなかなかによろしかったなあ。
「火ノ丸相撲」第1話
タイトル通りの高校相撲を題材にしたスポーツ格闘もの。
主人公・潮火ノ丸の大太刀高校相撲部入部編。
かなり原作を弄っているのに違和感があまりないのが凄かったな。
作画は全体的にちょっと緩めな感じだが、見せ場のぶちかましのモノクロ劇画タッチの演出は迫力があってよろしかった。
あと、この流れだと堀ちゃんがメインヒロインに見えるのと冒頭の痴漢被害シーンが妙に迫真の出来栄えだったのも好かったな(笑)。
「やがて君になる」第1話
生徒会を舞台にした学園百合もの。
主人公・小糸侑の告白の返答問題編。
硬質で身体性を感じさせないキャラデザはあまり好みではないが加藤誠監督らしい陰影に凝った撮影処理はキレイで目を惹くし、作品の内容にも合っていて好印象。
あと、全体の抑制の利いた落ち着いた語り口なんかもよかったな。
「抱かれたい男1位に脅されています。」第1話
タイトル通り元「抱かれたい男1位」の人気俳優が現「抱かれたい男1位」の若手人気俳優から熱烈な求愛を受ける芸能界BLもの。
5年連続「抱かれたい男1位」西條高人の「抱かれたい男1位」陥落と、新「抱かれたい男1位」になった東谷准太との再会編。
面白すぎるタイトルに釣られて思わず試しに見てしまったがラブコメ・芸能界ものとして普通によく出来ていて面白かった。
西條さんがただ自己顕示欲が強いだけの人じゃなくて仕事(芝居)には真剣で面倒見がよい、という感情移入し易いキャラなのがよかったな。
あと、喰うか、喰われるかの関係性が役者としての意味とストレートに性的な意味の二つにかかっているところなんかも上手かった。
「とある魔術の禁書目録III」第1話
TVシリーズとしては8年ぶりとなる「とある魔術の禁書目録」シリーズの第三弾。
親船最中の依頼編。
初回から原由実声のメガネ女教師のサービスシーンがある俺得展開に興奮。
キャラの絵柄も、硬質で緻密な背景美術も8年前の旧作と変わらず、話もそのまま続きで、まるで分割2クール後半戦でも観ているみたいな変化のなさ、再現性の高さに感心する。
また、キャラのおさらいを美少女ハーレムエロコメディみたいなノリでのんびりと捌いていく流れからの終盤の急展開という緩急の利いた構成なんかもなかなかよかった。
「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第1話
第4部から約2年ぶりの新シリーズとなる「ジョジョの奇妙な冒険」の第5部シリーズ。
汐華初流乃=ジョルノ・ジョヴァーナと広瀬康一の接触編。
TVアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」らしい安定感のある仕上がり。
ジョルノと康一くんの遭遇戦からブチャラティ登場までという、キャラの出入りが激しいかなり忙しない展開なのだが、メリハリのつけ方、見せ場の立て方が上手く構成されているのでダイジェストっぽく見えないのがよく出来ていて感心した。
「うちのメイドがウザすぎる!」第1話
ロシア系小学生女子・ミーシャと幼女好きマッチョ家政婦・つばめのホーム百合コメディ。
鴨居つばめの高梨家家政婦就任編。
太田雅彦監督チームの新作。
出オチ感バリバリだが腹筋バキバキなマッチョ家政婦のキャラのインパクトがなかなかのもの。
あと、初回のスペシャル仕様だと思うが、つばめとの初遭遇のくだりをはじめとするミーシャのリアクション作画が動きまくり、凝りまくりで矢鱈に力の入った仕上がりだったのもよかったな。
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第1話
「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」から3年ぶりのシリーズ再開となるリメイク版「宇宙戦艦ヤマト」の第二期シリーズ。
タイトル通り前シリーズから3年後、ガトランティス前衛部隊と地球・ガミラス混成部隊の武力衝突編。
状況の説明がないので細かい事情はよくわからないのだが、後半のアンドロメダの拡散波動砲発射→大戦艦の地球本拠地特攻攻撃→ゆうなぎの抵抗→復活したヤマトの主砲による迎撃の一連の畳みかけはグングンと盛り上がる燃える展開の連続がなかなかにアツくて面白かった。
初回はとりあえずアクションでかますタイプのツカミとしては上々な滑り出しだったのでは、という感じだな。
「色づく世界の明日から」第1話
基本的には現代日本と変わらないが、魔法が日常に存在する世界を舞台にしたタイムスリップ青春恋愛群像劇。
これが毎週続くとは思えないが、センスのよいレイアウト、緻密な背景美術、透明感のある撮影処理、鮮やかな色彩設計とヴィジュアルが大変充実。
魔法と時間跳躍と色彩感覚不全なヒロインと特殊設定盛り盛りだが、上手く整理されているのもよかったな。
あと、個人的には主演の石原夏織がEDクレジットを見るまでわからないくらい今までとはちょっと違ったラインの芝居をしているのも少し興味深くて気になった。
2018/10/05 (金)
「天狼 Sirius the Jaeger」第12話(最終回)
エフグラフとの「天狼の匣」を巡る最終決戦編。
「天狼の匣」の力も、それを受け継いだユーリィの選んだ結末(未来)もフワッと曖昧な感じのまま終了。
よくあるパターンではあるがエフグラフの半自滅的展開も含めて締まりのない印象だった。
シリーズ全体の感想になってしまうが、最初から最後まで作品の芯と呼べるモノがなかった感じ。
昭和初期の日本を舞台にした吸血鬼・狩人・軍部・テロ組織の四つ巴めいた暗闘、人狼の一族最後の生き残りの主人公と秘密の「匣」を巡る様々な因縁話といった構造は整っているが表層的で散漫、中身や重さが伴わず、何を軸にしているのか、何を描きたいのか、いま一つハッキリとしない作品だったな。
「ゾンビランドサガ」第1話
タイトル通り(?)佐賀県を舞台にしたゾンビグループアイドルコメディ。
デス娘(仮)デビューライブ編。
「思いつきのダジャレネタを本気・全力でアニメ化してみた」みたいな内容だったな。
話と設定の下らなさ・いい加減さ・ハチャメチャさに反比例して高い、映像のクオリティと演出の熱量が気持ちのよい相乗効果を生んでいて面白かった。
あと、主人公の巽幸太郎役の宮野真守の伸び伸び演技も伸び伸びしすぎて可笑しかったな。
2018/10/04 (木)
「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」第1話、第2話
居酒屋が丸ごと異世界へ出店して「食」で現地人を無双する異世界転生ものの変化球。
おでん編と若鶏の唐揚編の2本立て。
設定が「異世界食堂」と被っているのは知っていたが、物語のフォーマットまで完全一致で驚く。
原作はこちらの方が先行しているらしいが、画も、話も、設定の詰め方もこちらの方がアバウトでぶっちゃけ安い「異世界食堂」という印象だな。
あと、バラエティ番組みたいなノリの謎の字幕演出もズレたことをやっているようにしか見えなくって困惑した。
「RErideD -刻越えのデリダ-」第1話
「自立機械DZ」が社会に広く浸透している近未来を舞台にしたタイムリープSFもの。
「TEXHNOLYZE」以来13年ぶりの安倍吉俊キャラ原案のオリジナルTVシリーズ。
主人公デリダの謀殺未遂事件とコールドスリープ編。
過去の安倍吉俊アニメはどれも面白かった気がするのだがこれはなかなか厳しいな。
初回から映像は貧弱だし、キャラや話の展開にも引っかかりどころがなく、楽しむポイントが全くもって見出せなかった。
オリジナル作品でままある「初回は何をしているのかよくわからない内容」だったのならそれでもまだ救いがあるんだけど、話の筋はわかり易く、どういう話なのか理解できるのに楽しめないというのはかなり致命的。
安倍吉俊アニメの過去の実績を信じてもう少し付き合ってみるつもりだけど、初回は本当に箸にも棒にもならない仕上がりだったので不安の方が大きいなあ。
2018/10/03 (水)
「オーバーロードIII」第13話(最終回)
アインズ・ウール・ゴウン魔導国によるエ・ランテル割譲統治開始編。
遂に「アインズ・ウール・ゴウン」が表舞台に出てきたところで切りよく終了。
ガゼフの引き抜きには失敗するも、ほとんど何の波瀾もなく事態が進行していくので「アインズ・ウール・ゴウン」がリ・エスティーゼ王国の王都を制圧しても高揚感も達成感もなく、いま一つピンとこなかった。
第一期のラストでのシャルティアとの戦い以降は主人公サイドにピンチらしいピンチがなく、いつもだいたいこんな感じで目論見通りことが進んでいくだけなので第二期・第三期はシリーズ全体的にもいま一つアガらない、ノレない印象だったなあ。
「風が強く吹いている」第1話
箱根駅伝への挑戦を題材にした青春スポーツ小説原作もの。
蔵原走の「竹青荘」入寮編。
絵柄が「ハイキュー!!」すぎるのは多少気になるが、主人公たちのキャラデザが大変素晴らしくって感心する。
個々の描き分けは明快だし、デザインに性格・キャラクター性がちゃんとあらわれているし、リアリティの押さえ方も上手い、とてもよく練られたデザインで好感触。
また、キャラ紹介のスムーズな捌きや、話のウネリの作り方もよく出来ていて面白かった。
2018/10/02 (火)
「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2」第1話
虚淵玄原案・脚本の布袋劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」の2年ぶりの続編TVシリーズ。
「魔剣目録」の仙鎮城への隠匿依頼編。
第一期は殤不患が「天刑劍」の争奪戦に巻き込まれる話だったが、第二期は「魔剣目録」の争奪戦に東離の人々が巻き込まれるという構図なのか。
「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」での大根演技の印象が強いので西川貴教がマトモに声の演技をしていることにビックリした。
あと、初回は暗殺術に長けた女術士との対決だったので何となく往年の忍者漫画みたいな趣があったのがちょっと印象的だったな。
「あかねさす少女」第1話
アニメとスマホ用RPGが基幹となっているっぽいメディアミックス企画モノ系、美少女SF群像劇。
土宮明日架とツチミヤ・アスカの邂逅編。
入浴シーンの尻が凄いのはキャラ原案の桂和正リスペクトかな?(笑)。
「スクールガール ストライカーズ」、「バトルガール ハイスクール」とスマホゲーム系の美少女学園SFものは何故こうも並行世界設定が好きなのか。
話はまだ見えない部分が多すぎるので何とも言えないが、とりあえず一人二役のヒロインに挑む黒沢ともよの演技派ぶりを愉しむアニメになるといいな、という感じかな。
あと、ノリやキャラは少し古臭いが、桂和正キャラの表情のポイントを上手く押さえたキャラ作画、バトルアクションシーンの殺陣などもよく出来ていて悪くなかった。
「転生したらスライムだった件」第1話
タイトル通りサラリーマンだった主人公がスライムに転生する異世界転生もの。
サラリーマン三上悟のスライム化異世界転生編。
転生したらレベルダウンする通常の異世界転生ものの逆張り的な内容を想像していたのだが、人外になってしまうというハンデはあるものの、基本的にはこれも異世界転生して英雄・傑物に成り上がるオーソドックスな異世界転生ものなのね。
珍品を期待していたら出来は悪くないが普通の品が出てきてちょっと拍子抜けしてしまったな。
江畑諒真キャラデザ・総作監、米澤優作監・一人原画による作画は充実。
撮影処理も凝っていて画面のクオリティが総じて高く、映像的にはなかなかに見応えのある仕上がりだった。
「キャプテン翼(2018年版)」第27話
全日本少年サッカー大会決勝、南葛VS.明和延長戦後半、決着編。
プレイ続行が不可能なのが見りゃわかるほどの負傷者が出ても、敵のみならず味方までもプレイを切らないのには強い違和を感じてしまうが、小学生編のクライマックスに相応しく見せ場に次ぐ見せ場みたいな内容量・熱量ともに高い展開を、ケレンミのたっぷりな演出と躍動感のあるアクションで見せる/魅せる充実度の高い作りが大変素晴らしくって面白かった。
2018/10/01 (月)
「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」第1話
「TIGER & BUNNY」の新アニメシリーズプロジェクト「バディシリーズ」の第1弾。
SF異能犯罪取締特殊警察バディもの。
主人公ダグラス・ビリンガムとキリル・ヴルーベリの邂逅編。
天﨑滉平は「ハイスコアガール」に続き今回も内面語りが饒舌な主人公か。
自分本位な向上心が空回るタイプだが、頭の悪さと根っこの人柄の良さのおかげで憎めない主人公のキャラのバランスがよかったな。
また、画面も端正にして緻密、話運びも堅実、軽妙なノリも上々で目新しさにはイマイチ欠けるところはあるが、内容全般的にもよく出来ていて面白かった。
「はねバド!」第13話(最終回)
インターハイ神奈川県予選決勝・羽咲綾乃VS.荒垣なぎさ、決着編。
試合シーンの質・量ともに充実したハイクオリティなヴィジュアルはキープしたまま、雑念を捨てただ目の前の試合にひたむきに取り組む姿を描くことで完全にヒールだった綾乃がどちらが勝ってもおかしくないと思わせるくらいにいつの間にか引き上げられている構成演出が上手かった。
また、綾乃となぎさの激しい息づかいがステレオで延々と続くクライマックスの演出がエロかった……じゃなくて、研ぎ澄まされていく二人の感覚を表わしているかのようなモノクロ演出もよかったな。
あと、最後に綾乃の黒い一面も彼女の性格の一部として残し、コメディ風に処理することによって本人も周囲もそれを受け入れている(コントロールできている)ように見えるようにしているのも良いバランスの取り方だった。
「銀魂.」第366話
銀さんのかぶき町帰還編。
あと一回で終わりだが、前回あたりから作画が本格的に復調してきた感じだな。
今回は久々の全編完全コメディ展開だったがテンポよくネタを畳みかけるコントの構成演出が冴え渡っていて面白かった。
特にサブタイトルにもなっている後半の「くわっ」コントはネタのキレ味も掛け合いのリズム感も素晴らしくってシリーズ屈指の傑作といっていいほどの出来栄えだったな。