2017年
4月

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2017/04/30 (日)

「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」第25話(最終回)
VS.「災禍の顕主」ヘルダルフ決戦編、続き。

流れるような百合ENDからホモENDの連続コンボEND。

ラストバトルの、第二期ED&第一期OPのFLOWのメドレーBGM演出が何か矢鱈にアツかったな。
第二期EDのイントロの使い方の巧さが冴える場面はこれまでにも何度かあったが、今回はその極めつけという感じで素晴らしかった。

ただ、内容全体的にはありがちな内容を右から左へ流しているだけ、みたいな感じでいま一つ引っかかりどころがなかったな。

特にスレイの自己犠牲による決着→スレイの「奇跡の帰還」までの流れがあっさりしすぎなところは、そのせいでラストバトルのピンチと決着がそれほど大したことに見えなくなってしまっていてあまり上手くはなかったな。

「進撃の巨人 Season2」第30話
ユミルの最期編。

クリスタがユミルに本名を告げるラストのキャラ画の美麗な仕上がり、また力を入れるべきところにこれ以上のない力を入れてくる作りが素晴らしくって感心する。

「GRANBLUE FANTASY The Animation」第5話
ティアマトとの決戦編。

三浦貴博コンテ回。

今回はボス戦回に相応しい力の入った仕上がりだったな。

前半の空戦シーンの奥行きのあるレイアウトが素晴らしい。
また、バトル決着シーンのグランの突貫も凝ったアクション・エフェクト作画がなかなかのものでカッコよかった。

「エロマンガ先生」第4話
ファーストエピソードの決着編という感じの、エロマンガ先生をかけた和泉マサムネVS.山田エルフ、究極のラノベ対決の決着編。

後半の、ちょっと饒舌すぎるところと、むせかえるような甘ったるさはあまり好みではないのだが、お話自体はキャラの設定を上手く消化していてなかなかキレイにまとまっていた。


2017/04/29 (土)

「正解するカド」第4話
花森瞬の日本国異方担当特使就任と国連の安保理決議編。

徭さんは有能さより先に可愛らしさの方にスポットが当たるところがなかなかヒロインらしい扱いだったな。

また、今回はくだんの徭さんイジリのくだりに、花森の特使就任のくだりと、幕間のエピソードに相応しくユーモアが冴える展開や場面が多く盛り込まれているところが良い塩梅で面白かった。

「ひなこのーと」第4話
黒柳ルリ子先生の帰還編。

高校生の主人公たちより大人びた雰囲気の巨乳の9歳児という存在を自分の中でどう処理すべきか、考えあぐねているうちに話が終わってしまったよ。

「僕のヒーローアカデミア」第18話
雄英体育祭第2種目目「騎馬戦」決着編。

緑谷チームVS.轟チーム/爆豪チームVS.物間チームの二局面の戦い、そして物間チームを撃破した爆豪チームの乱入による、緑谷・轟・爆豪チームの三つ巴の決戦と、実力が伯仲するチーム同士のバトルが詰まった密度の高い構成がなかなかのものだった。
また、今回はその内容密度高さが物語の熱量の高さに繋がっているところなんかもよく出来ていて面白かったな。


2017/04/28 (金)

「月がきれい」第4話
京都修学旅行編。

これはなかなか見事なツンデレだな。

今回は集団行動をするシーンが多いからか、リアリティの高い日常会話が状況に臨場感を生む作りがいつにも増して効果的で印象に残る。
また、すれ違う主人公たちの危急と当然のようにそのことに無神経な周囲との摩擦の緊張感が非常にリアルで面白かった。

あと、今回はラストの純愛展開が台無しにもほどがある、Cパート・おまけコーナーの修学旅行中の中学生カップルがラブホテルの前で進退窮まる話の落差も照れ隠しにしてもヒドすぎてひっくり返ってしまったよ(苦笑)。


2017/04/27 (木)

「サクラダリセット」第4話
村瀬陽香の依頼編・後編。

設定がかなり込み入っていてついていくのは大変だったが、ラストの事件の全容の種明かしと「能力者バトル」はよく練られていて面白かった。

「サクラクエスト」第4話
木彫り村編。

買い物のくだりとラストの過去語りのくだりの早苗さんのお尻がエロすぎて参る。
特に過去語りのくだりはけっこう深刻な早苗さんの事情がまったく頭に入らなくって本当に参ったよ(笑)。

「武装少女マキャヴェリズム」第4話
ワラビンピック、相撲対決編。

女相撲展開(こちらは結局女子は相撲を取らないんだけど)で「フレームアームズ・ガール」とシンクロ。

視覚的なエロスと、それ以上に強調された心理的なエロス(羞恥責め)のコラボレーションを亀鶴城さんの台詞通り「ねっとり時間をかけて」描いた、廻しの締め付け介助プレイが大変高度で素晴らしかった。


2017/04/26 (水)

「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」第4話
忍術科・男子生徒VS.女子生徒チーム対抗フラッグ戦編。

満を持してのサラダさんメイン回が良作画回で素直にちょっと嬉しかった。


2017/04/25 (火)

「フレームアームズ・ガール」第4話
迅雷登場編とFAガールのお部屋作り編の二本立て。

川畑えるきん絵コンテ・演出・作画監督・一人原画・動画・仕上げ担当回。
二原なしの一人原画な上、動画・仕上げまでやっているのには「聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>」でロシア語で話す人役の声優をやっていたことの次くらいにビックリしたよ。

あと、今回はまさかの相撲対決展開が狂っていてよかったな。


2017/04/24 (月)

「有頂天家族2」第3話
弁天様の帰国編。

帰国するなりマイクロミニのホットパンツ姿で登場する弁天様の下半身が刺激的すぎて眩しすぎる。

あと、今回は狸というよりまさしく毛玉な矢三郎のお婆ちゃんのかわいくて、仙人的な浮き世離れした雰囲気なんかもなかなかにインパクトがあって面白かったな。


2017/04/23 (日)

「BanG Dream!」第13話(最終回)
SPACE閉店ライブ編。

ドラマのクライマックスはラス前に済ませて最終回は1話丸々ライブに注力した作り、という音もの系作品の最終回としては王道的な構成。

Poppin' Partyの朝からステージ終了までのライブ当日の動きを追うという展開を、適度に抑制の利いた演出でひとつひとつ大事に、丁寧に描いているのがよろしかった。

また、まさに「これから始まる夏の一曲」といった感じの演奏曲(「夢みるSunflower」)も爽やかで若々しい感じが主人公たちらしくてよかったし、最後のライブシーン向けて静かにボルテージを高めていき、演奏の終了をもってスパッと終わるラストなんかも歯切れの良い構成演出がなかなかに好印象だったなあ。

「Re:CREATORS」第3話
セレジアの創造主コンビによる設定改変実験編。

今回初登場の、温厚で人当たりがよく、おっぱいも大きい地味系メガネっ娘なまりねさんが非常に自分好みでよろしかった。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」第12話
黒樹リオのいちご坂中学校転入編/ジュリオとプリキュア初顔合わせ編。

ジュリオがプリキュアたちをひとりひとり退けていくシーン一連のバトルアクションが躍動感のある力の入った仕上がりでなかなかの見応えだった。


2017/04/22 (土)

「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」第2話
ダンジョン遠征後のアフターケア編。

レフィーヤの微妙に狂ったアイズに対するイメージネタの畳みかけが愉しくてナイス。

あと、サブタイにもなっているアイズのファッションショーもサービス満点でなかなかよかった。

「ひなこのーと」第3話
中島ゆあ登場、ひな子の学園生活開始編。

演出がちょっとシャフトライクな感じだな、と思ったら、絵コンテが龍輪直征(喜多幡徹と共同)で納得。

ひな子へ振られたあらゆることをゆあがカットインするくだりの画作り・音楽の付け方がセンスがいい&凝っていて面白かった。

あと、今回はコスプレするとおっぱいが増量する(!)ひな子のコスプレファッションショーのくだりが好かったな。
特にお尻もHなチャイナドレスが最高だった。


2017/04/21 (金)

「月がきれい」第3話
茜の陸上大会編。

東山奈央の「初恋」のカヴァーソングがかかるシーン一連の緊張感がなかなか。

また、主人公たちの神社でのやり取りのきめ細やかな表情作画、ラストの告白のサプライズと今回はいろいろと見どころが多くて面白かった。

「冴えない彼女の育てかた♭」第2話
詩羽のシナリオ脱稿祝い、倫也と詩羽のデート編。

デートのくだりの池袋街並みの描き方が背景も撮影も力が入っていて劇場用作品のようなクオリティ、真に迫るような実存感がなかなかのものだった。

あと、今回は新しいシナリオを倫也が実況するシーンの、松岡禎丞の怪演といってもいいくらいの熱演ぶりも迫力満点で(笑)まさに圧巻だったなあ。


2017/04/20 (木)

「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」第2話
妖精兵器の真相の開示編。

クトリがキスをねだるシーンの細かい表情作画、その後のマッサージシーンの肉感作画が今話の見せ場に相応しくいい感じに凝った作りで目を惹いた。

「武装少女マキャヴェリズム」第3話
納村不道VS.亀鶴城メアリ編。

バトルはイマイチな出来だったが、その後のエロコメ展開が矢鱈に愉しい仕上がりでよろしかったな。

頭を打っておかしくなったメアリさんの暴走ぶりも面白いが、谷間に判子を挟んで誘うシーンの絵面――メアリさんの表情・ポーズ・おっぱいのボリューム・エレガントなブラも最高だった。


2017/04/19 (水)

「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」第3話
魔術結社「天の智慧研究会」の学園襲撃テロ編、続き。

今回は主人公がそれほど無双キャラではないのと、ヒロインふたりがちゃんと戦力として活躍する展開になっているのがバトルに駆け引きと適度な変化をもたらしていてよかったな。


2017/04/18 (火)

「フレームアームズ・ガール」第3話
FAガールたちの学校訪問編とマテリア姉妹の襲来編の二本立て。

淫乱変態レズ姉妹・マテリア姉妹がエロすぎ。
尻の食い込みも、武装シーンBANKのヤケに官能的な絡みも素晴らしくって興奮した。


2017/04/17 (月)

「リトルウィッチアカデミア(TVシリーズ)」第15話
シャリオとクロワの再会編。

後半のシャリオがクロワのトラップをかいくぐるバトルアクション一連の殺陣が矢鱈にカッチョよくって眼福だった。
また、件のアクションシーンは一連のアクションを通して徐々にシャリオの「アーシュラ先生」としての扮装が解けていってアーシュラ先生からシャリオに戻っていく演出もカッチョよくって素晴らしかったな。

「つぐもも」第3話
黒耀の接触編。

桐葉さんVS.黒耀さんの「腕相撲」対決のくだりの、行動制限がつけられているが故のユニークな殺陣がちょっと凝っていてなかなかよかった。


2017/04/16 (日)

劇場用アニメ「ひるね姫~知らないワタシの物語~」を観る。
神山健治監督の新作・完全オリジナルアニメ。
現実と現実を寓話化したような夢の世界が錯綜する冒険活劇。

ファンタジーのようでファンタジーになりきらないのが特徴的。

夢と現実を行き来するという作品の基本的な仕掛けがあまり上手く、というか面白く機能していないのが厳しい。
夢の世界に行けることや、夢と現実の相互の関係性に緊張感がないので夢の世界の出来事が派手なヴィジュアルで賑やかしているだけにしか映らず、展開される「科学と魔法が交差する」冒険活劇を観てもあまりドキドキもワクワクもしないのがツラかった。

ただ、話はともかく、ヒロインのキャラ造形に関しては非常に魅力的に作り込まれていて好かったな。
飾り気がなく快活なキャラクターに、彼女の活き活きとした表情やアクションを活写した作画の良さがキレイにハマっていて眺めているだけで目に楽しい。
また、ちょっとギャルっぽい見た目と普通に素直でいい娘なキャラとのギャップや、方言なんかもかわいらしくてよろしかった。

お話に関しては仕掛けが上手くいっていなくてイマイチピンとこなかったが、ヒロインものとしてはなかなかに充実していてかなり満足度の高い内容だったな。


「BanG Dream!」第12話
SPACEでのライヴ、ラスト・オーディション編。

日常編みたいなトーンで描かれる緩い序盤の展開からシリーズのひとつの集大成ともいうべきラストのオーディションに向けて徐々に緊張感が高まっていく構成演出が上手くてなかなかよく出来ている。

また、全編に渡って満遍なく・・・とはいかないが、要所を締める高見明男作監の濃いめのキャラ修正も後半の静かにアツく、シリアスなドラマにマッチしていてよろしかったな。

「アトム ザ・ビギニング」第1話
「鉄腕アトム」誕生までの物語を描く、「鉄腕アトム」の前日談的スピンオフ作品。

メカシティ・パレードテロ未遂騒動編。

Bahi JD演出・絵コンテ・作画監督のOPアニメがなかなかセンスのよい作画アニメしていて眼福。

また、本編の方もメカ周りがかなり緻密なディティールのデザインなのに基本手描き作画なのが見応えがあってよろしかった。

ただ、主人公の天馬とお茶の水コンビが露骨にホモホモしいのはいささかあざとすぎて観ていてかなり鼻についたな。

「Re:CREATORS」第2話
セレジアVS.マジカルスレイヤー・まみか編。

世界観のリアリティが違いすぎるまみかさんだけ突出してハードモードすぎるし、女児向けアニメ作品の主人公に向かって中高生向けラノベ作品の主人公が説教&論破する展開とか、悪趣味にも程があるけど、まみかさんの理想が「この世界」の非情な現実に打ち砕かれる終盤の展開はサディスティックな昏いカタルシスがなかなかのもので面白かった。

「GRANBLUE FANTASY The Animation」第3話
ラカム登場編。

2話目までは1月の先行放送で観たがこの話からは初見。

スツルム殿の低身長ムチムチボディの密度感(笑)が凄い。

また、今回は雌ゴリラ系のパワーキャラで、そのくせかわいいもの好き・モフモフキャラ好きというカタリナ中尉のキャラの崩れ方がいい感じで面白かった。

「エロマンガ先生」第2話
神野めぐみの襲来編と山田エルフ先生との接触編の二部構成。

タイトル通り「エロマンガ」みたいな女子中学生の「おちんちん大好き」発言の破壊力が凄まじい(笑)。

今回はもうこのアバンのおちんちん漫談だけでお腹いっぱいになりそうだったが、その後も続くめぐみとの攻防戦も「俺妹」のときと同様にテンポのよい軽妙な会話劇(コント)が秀逸でとても楽しい仕上がりだったな。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」第11話
スイーツフェスティバル当日編。

2話目以来の宮元宏彰演出回で、「スイーツフェスティバル」、復活悪い妖精軍団との総力戦展開というシリーズ序盤の山場らしいシチュエーションに見合った全体的に奥行きのあるワイドな画作りが迫力があって好印象。

また、クライマックスの新商品を使った合体技BANKの作画も例年通りケレン味たっぷりで見応えのある仕上がりだった。


2017/04/15 (土)

「sin 七つの大罪」第1話
「七つの大罪」モチーフにした魔王たちを中心とする美少女エロフィギュアを基幹商品にしたメディアミックス企画もの系お色気ダークファンタジー。

ルシファーの堕天編。

キャラ作画が良いのでこの手の作品としてはその時点で及第点をあげられるが、バトルも話の展開もモッサリとしていてキレがないのは観ていてちょっと厳しかったな。

「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」第1話
タイトル通りのアイズ・ヴァレンシュタインを主人公にした「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のスピンオフ作品。

「ダンまち」本編第1話のアイズサイド編といった感じのロキ・ファミリアの遠征&撤退戦編。

スピンオフ作品とはいえ、女性が主人公の男性向けラノベ作品とは珍しい。

キャラと世界観の紹介をアクションやキャラクター同士のやり取りを通して「娯楽」として見せる、なかなかに手堅い作りだった。
最後に「ダンまち」本編第1話に繋がるというサプライズも上手く利いていてよく出来ている。

・・・・・・が、今期の新作アニメはRPG的世界観の異世界冒険ファンタジーが矢鱈に多いのでさすがにちょっと食傷気味なところもあったな。
この作品自体に問題があるというワケではないけれど。

「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」第2話
アザゼルのニーナ勧誘編。

今回からOP/EDが解禁。
OPは山本沙代のコンテ・演出でアクションも、ハイコントラストな色彩もキレのある画作りが矢鱈にカッチョよくって素晴らしかった。


2017/04/14 (金)

「冴えない彼女の育てかた♭」第1話
約2年ぶりの再開となる「冴えない彼女の育てかた」の第二期シリーズ。

詩羽と英梨々の出会い編。

相変わらずの素晴らしい脚アニメ。

キャラ作画、撮影処理に力が入っていて前作のヒットを受けての続編に見合ったクオリティアップを感じさせる作りが好印象。

また、詩羽と英梨々の初顔合わせを通して詩羽と英梨々のキャラ紹介及び倫也・詩羽・英梨々の三角関係のおさらいをする形になっている、お話の方もシリーズ再開一発目に相応しい内容でなかなかによく出来ていた。


2017/04/13 (木)

「サクラクエスト」第2話
誤発注「チュパカブラ饅頭」1000箱・一週間完売ミッション編。

リアルな世界観を壊さない程度に留めつつも、ちゃんと個々の個性が際立っていて、メインヒロインたち五人が並んだときに一目で区別がハッキリとつくキャラデザになっているのがよく出来ていて感心した。

あと、今回はこの騒動を通してヒロインたちの距離が自然と近くなっていく流れもなかなか上手くてよかったな。

「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」第1話
ラノベ原作の悲劇系(?)異世界ファンタジー。

主人公ヴィレムの軍の「秘密兵器」管理職就任編。

作画のクオリティはなかなか高いが、キャラの絵柄も、デジタル処理があまり前に出ていない画面もふた昔くらい前のOVAみたいな感じで懐かしい。

丁寧な画面は好印象だったが、話は導入編の途中みたいなところで終わっているのでこれではまだ何とも言えない感じだな。
とりあえず様子見。

「武装処女マキャヴェリズム」第2話
納村不道VS.百舌鳥野のの&蝶華・U・薔薇咲編。

「『天下五剣の筆頭』ってちょろさによって決まるのか?」ってくらい鬼瓦さんがちょろくて驚く(笑)。
鬼の面を被って態度は強面の女武士みたいな雰囲気なのに中身は人並み以上にかなり女子女子しているのが何か矢鱈にかわいらしくてよろしかった。


2017/04/12 (水)

「覆面系ノイズ」第1話
少女漫画原作の学園三角関係バンドもの。

主人公ニノの高校入学と二人の幼馴染みとの再会編。

「運命の再会」が一度に(一話で)二度も立て続く強引な展開を、勢いだけで豪快にうっちゃる力業すぎる構成に唖然とする(苦笑)。

無理矢理すぎる話には呆れるだけだったが、エキセントリックなキャラと展開に鋭角的なキャラデザがマッチしていて話の内容と絵面がキレイに一致しているのはちょっとよかった。

あと、早見沙織がヴォーカリストを演じるアニメは数あれど、ここまで激しいロックシンガーを演じるアニメは観たことがなかったので新鮮だったな。
また、同じくヴォーカリストのライバルヒロイン役に高垣彩陽という組み合わせも音楽アニメとしての本気っぷりが伝わってきてよろしかった。

「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」第2話
グレンの講師業覚醒編と魔術結社「天の智慧研究会」の学園襲撃テロ編の二部構成。

二段構えでじっくりと、そしてカタルシス充分にグレンの隠された実力を明かしていく作りが上手かったな。

あと、テロリストの台詞通り堕ちるのが早すぎるが(苦笑)、システィの陵辱未遂シーンが構図も台詞もテンプレを正しくなぞった矢鱈に手堅い仕上がりだったのも無闇に出来がよくてとても素晴らしかったなあ。

「夏目友人帳 陸」第1話
3ヶ月間の充電期間を挟んで再開した「夏目友人帳」の第6期シリーズ、というか「夏目友人帳」三回目のTVシリーズの分割2クール後半戦。

妖怪「つきひぐい」によるありがた迷惑な夏目の若返り編。

ただキャラが幼くなるだけの若返り話ではなく、霊能者という特種な事情を抱えた「夏目貴志の若返り話」にちゃんとなっていて、更にそこから夏目が藤原夫妻の家に来てから得たものの尊さが伝わってくる内容にスムーズに繋がっていく構成になっているのが上手かった。

あと、新OPのコンテ・演出が中村亮介で柔らかな春の日差しの表現が美しい、いつものように撮影に力の入った作りが非常に眼福な仕上がりだったのもよかったな。


2017/04/11 (火)

「ゼロから始める魔法の書」第1話
ラノベ原作の異世界冒険ファンタジー。

魔女・ゼロと半獣人の「傭兵」の邂逅と契約編。

軽いタイトルのわりに中身は意外と地に足のついた正統派ファンタジーで意表をつかれる。

ラノベ原作ものらしく会話の文章量がチト過剰なのは気になるが、話の運びも画面の仕上がりも概ね堅調でよろしかった。
また、半獣人が主人公という設定もヴィジュアルも含めて新鮮でなかなかに良い感じだったなあ。

ただ、全体としては地味に小さくまとまりすぎている気もちょっとしたかな。
悪くはないけどツカミが弱くて膨大な量の新番組のなかでは少し埋もれてしまいそうな印象だった。

「フレームアームズ・ガール」第2話
スティ子のトラウマ克服編とお掃除ロボ修理ミッション編の二本立て。

「充電くんの刑」を考えた人は紛れもなく天才だな。


2017/04/10 (月)

「有頂天家族2」第1話
約4年ぶりの続編となる「有頂天家族」の第二期シリーズ。

赤玉先生の跡継ぎの「二代目」の帰朝編。

下鴨一家の話は第一期で充分にやったので今度は天狗(赤玉先生)の家族の話というわけか。

力を誇示するようなマネも、思わせぶりなことも特にしていないのに大物感がヒシヒシと伝わってくる二代目のキャラ立てが上手くてなかなかよろしかった。

「ID-0」第1話
超光速移動法を可能にする特種鉱石「オリハルト」の採掘業者を舞台にしたSFロボットもの。
テレビアニメとしては「スクライド」以来約16年ぶりとなる谷口悟朗監督と黒田洋介脚本コンビによる新作。

主人公ミクリ・マヤとエスカベイト社の面々との出会い編。

「オリハルト」採掘業とIマシンという二大メイン設定の紹介を主人公たちの出会いの物語を通して語る手堅い内容。
よく出来ているけど設定周りの情報量がテキストもヴィジュアルも多くてついていくのが大変だった。

映像はサンジゲン制作のフル3DCGアニメで村田蓮爾の絵柄の特徴を上手く掴んだキャラの造形がさすがだったな。
特にメガネっ娘オペレーターのクレアさんが大変キュートで素晴らしかった。

「リトルウィッチアカデミア(TVシリーズ)」第14話
新任教師クロワの登場と妖精たちのストライキ編。

今回からOP/EDがリニューアル。
新EDは前期EDを更にパワーアップしたような全編エフェクトアニメで変幻自在なめくるめくエフェクトの美しい連鎖が眼福だった。


2017/04/09 (日)

「BanG Dream!」第11話
香澄のヴォーカルイップス克服編。

いきなりみんな歌がちゃんと唄えるのはご愛敬といった感じだったが(苦笑)、今回の騒動をヴォーカルをバンド全体で分担する編成に変えるきっかけにしたのは上手かったな。

「龍の歯医者」後篇
抜けた「龍の歯」を巡る騒乱と「殺戮虫」の覚醒編。

落ち着いた語り口だった「前篇」からは一変して怒濤の冒険アクション譚に様変わり。

スケールもバイオレンスもどんどんエスカレーションしていく内容を、畳みかけるようなアクションを軸に息をもつかせぬテンポで捌いていく作りはこれはこれでよく出来ているが、「前篇」で自分が気に入っていた職業ものとしての側面や世界観の緻密さといったものは作品の後景に追いやられてしまって残念だった。
また、アクション優先で各キャラの描き方が弱く、散漫になってしまっているところも気になったな。

あと、みんな同じことをツッコんだと思うけど、(続編への布石なのかもしれんが)柴名姉さんを逃がしてしまってはダメだろう(苦笑)。

映像面に関しては「後篇」も全体的に充実していて素直に満足。
珍しい騎兵による銃撃戦がたっぷりと観られたところと、終盤の「殺戮虫」による大規模殺戮のスペクタクルがとりわけ見応えがあってなかなかよかった。

「Re:CREATORS」第1話
漫画家の広江礼威原作のTVアニメオリジナル作。
現実に具現化した二次元キャラたちによる群像バトルファンタジー。

有り体に言ってしまえば、二次元版「聖杯戦争」。

設定は凝っていて、画面のクオリティも高いけど、エンターテイメント優先でわかり易く、観易く作られているのがなかなか好印象だった。

「エロマンガ先生」第1話
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の伏見つかさ原作×かんざきひろイラストコンビの新作ラノベ原作アニメ。
高校生ライトノベル作家の主人公と、その義理の妹で引きこもりのラノベイラストレーターのヒロインによるオタクネタ兄妹ラブコメ。

和泉マサムネ先生とエロマンガ先生の邂逅/和泉正宗・紗霧兄妹の再会編。

ラノベ作家で、引きこもり&イラストレーター&血の繋がっていないかわいい妹と二人きりの共同生活をする、仕事も家事も自立した能力を持つ周りの奴よりちょっと大人な高校生の俺(主人公)という、お客さんの願望てんこ盛り設定がおっさんの自分には眩しすぎてツラい。

ま、それはさておき(苦笑)。

全体としては「俺妹」の経験・反省を活かして美味しいところを抽出&濃縮しつつ、丸被りにならないように要所をズラして整えた、という印象だな。
「俺妹」の続編でもスピンオフでもないのに続けて同じテーマにあえて挑戦しているのが勇敢な試みだなあ、と感心する。

全体的に口当たりよくまとめすぎでタイトルのワリにはややインパクトに欠けるが、会話劇を軸にした美少女コントとしては手堅い作りで悪くはなかった。
あと、要所要所に挟まれる妹のサービスエロカットがどれも素晴らしく気合いの入った仕上がりなのも眼福でなかなかに良い塩梅だったな。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」第10話
ゆかりとあきらのおつかい編。

互いが互いの自然に湧き出る魅力に気付いて、一気に距離が近づいていくという良い百合回。

ゆかり×あきら回というテーマだけでも面白いのに、それをセンスがよく、サービス精神も高い土田豊の演出が上手く味付けしていてさらに美味しく仕上がっているのが素晴らしかった。

あと、本筋の内容とは関係ないけど、ラストのタルトを食すシーンでリスっ娘だけあってか、ひまりちゃんのほっぺが完全にえさ袋と化しているのが楽しくもかわいくってよかったな(笑)。


2017/04/08 (土)

「正解するカド」第1話
羽田空港滑走路に突如現れた1辺2㎞の巨大な謎の立方体「カド」と人類のファーストコンタクトを描いた正統派SFサスペンス、フル3DCGアニメ。

「カド」の出現編。

タイミング的には偶然なんだろうけど、未曾有のSF大災害に役人や政治家たちが立ち向かうという構図が「シン・ゴジラ」を彷彿とさせる内容だな。

CGが得意とするワイドで立体的な空間演出を活かして「カド」のスケール感、存在感を見せる作りがなかなか良い。
液体のようで、幾何学的な紋様が万華鏡のように変化し続ける「カド」の特異な質感も凝っていて面白かった。

あと、釘宮理恵の練り上げられたユニークな演技が冴え渡り、一人突出したインパクトを放っていた品輪博士がメガネっ娘博士すぎてかわいすぎるところも自分的には非常にポイントが高くて、その点なんかも大変よろしかったなあ。

「ひなこのーと」第1話
「演劇」を題材にした萌えよん系美少女日常コメディ。

桜木ひな子の上京と「ひととせ荘」入居編。

全体的にレイアウトがちょっと凝っていていい感じ。
また、キャラ作画、動きも丁寧で堅調な画面の仕上がりが好印象だったなあ。

あと、題材が全身を使う「演劇」だからか、この手のアニメしては珍しくキャラの等身がちょっと高めでワリとしっかりとした体格なのも自分好みでよかったな。

「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」第1話
「神撃のバハムート」の2年3ヶ月ぶりの続編。

前作「神撃のバハムート GENESIS」から10年後の世界、主人公ニーナの王都アナティ、レッドドラゴン覚醒暴走編。

上妻晋作、羽山賢二、古俣太一、松本憲生、高橋しんやとEDの原画テロ力が高い。

相変わらずゴージャスなヴィジュアルで緻密且つ濃密に作り上げられた本格異世界ファンタジー世界観がまさに圧巻の仕上がりだったな。
画面はアクションも、キャラも、街の情景も全部見どころと言っていいくらい充実しているが、特に上妻晋作原画担当パートとおぼしき、クライマックスのドラゴンの暴走シーンの、エフェクトと構図が超カッコよくって興奮した。

あと、今シリーズの新主人公が元気なパワー系女の子で健康的にエロくてかわいいのもなかなかにポイントが高くてナイスであったな。

「ベルセルク(2016・17年版)」第13話
半年間の充電期間を挟んで再開した「ベルセルク(2016・17年版)」分割2クール後半戦。

ガッツ、グリフィス、キャスカ、リッケルトの旧「鷹の団」同窓会編。

アバンパートがこれまでと違ってかなり手描き作画に寄せた作りだったので、第二期はこういう方向に修正したのかな?と思ったら、それはアバンだけで本編はこれまでと変わらぬ3DCG感丸出しの3DCGアニメだったのでちょっとガッカリしてしまったよ。

「僕のヒーローアカデミア」第15話
雄英体育祭開幕編。

中村豊原画担当パートとおぼしき、轟くんがロボインフェルノを凍らせるシーンの迫力満点なカメラワークとアクション・エフェクト作画が実に見事でカッコよかった。

「境界のRINNE 第3シーズン」第1話
半年間の充電期間を挟んで再開した「境界のRINNE」の第三期シリーズ。

偽造死神ゴールドライセンス騒動編。

今シリーズから監督が菅原静貴から石踊宏に交代。

これぞまさにいつもと変わらぬ内容だったが、新シリーズの初回にも関わらずキャラ作画がちょっと低調なのは残念だった。


2017/04/07 (金)

「月がきれい」第1話
川越市の中学校を舞台にした、TVアニメオリジナルの本格思春期恋愛もの。

主人公・安曇小太郎と水野茜の出会い編。

雰囲気で饒舌に語るタイプの繊細な思春期恋愛ものをTVアニメのオリジナルタイトルでやるという意欲的な試みも、それをかなりの部分達成できている初回の内容も大したもので感心する。

思春期の学園生活の様々な「あるある」を丁寧な演出で初々しくも迫真性たっぷりに描き、徹底的に積み重ねていく作りが非常によく出来ていて面白い。

モブのCGが硬いのは気になったが、画作りも緻密に作り込まれていて見応えのある仕上がりだった。

「恋愛暴君」第1話
死神風の天使・グリと彼女の持つ「キスノート」を軸にした、ハイテンションラブコメディ。

グリの来訪編。

初回からこんなに飛ばしていたら最後まで持たずに失速してしまうのでは?と不安になるが(苦笑)、ともあれ緋山さんの振り切れっぷりが素晴らしい。

緋山さんの登場から最後までの、エキセントリック且つ疾走感たっぷりに駆け抜けていくようなハイテンションコントが観ていてとても楽しかった。

あと、今回はドリフまんまなラストのBGMがラストの乱痴気騒ぎにピッタリすぎるところも自分的にツボでその点なんかもよかったな。


2017/04/06 (木)

「サクラダリセット」第1話
超能力者の集まる街「咲良田」を舞台にした超能力SF青春群像劇。

浅井ケイと春埼美空の出会い編。

独特の低温で硬質な、高校生同士のやり取りとは思えない会話劇、文章ならそれほど違和感なく楽しめるんだろうけど、絵と音がついて状況の具体性が格段に増すアニメ(映像)だと普通の高校生同士が会話しているように見える絵面と、日常性に乏しい言葉使いや内容のギャップが強くて入っていけないのがツラかった。

また、映像が全体的に安いのもいま一つ冴えない感じだったなあ。

「サクラクエスト」第1話
P.A.WORKS制作の「お仕事シリーズ」第3弾。
ミニ独立国「チュパカブラ王国」を舞台にした町おこしもの。

主人公・木春由乃の「チュパカブラ王国」二代目国王就任編。

ラストの主人公の因果が繋がる展開はよかったが、全体的にはいま一つ突出したところがなくてピンとこない。

わかり易くまとまっているのは良いのだが、主人公をはじめとするキャラクターも、間野山町/ミニ独立国「チュパカブラ王国」の事情も初回としては立て方が少々弱いのが気になった。

「小林さんちのメイドラゴン」第13話(最終回)

トール父の襲来とトールの強制送還編。

最終回らしいほぼ一話丸々シリアス編。
トールの一時消失と強制送還危機によって小林さんとトールが共同生活のなかで積み上げてきたものの大きさをまとめ、小林さんがトールを自分のメイドだと宣言し、二人の関係性を前進させて手堅く終了。

トールが消えた後、言葉にせずとも「カンナの世話を小林さんが一人でしなければならないことの責任と多忙さが小林さんに喪失感に浸らせるヒマを与えず、それが小林さんを踏ん張らせる支えになっているように見える」ところが好かったな。

また、全体としては急転直下なシリアス展開が全く浮いて見えないのが、今話的にもシリーズ的にもよく出来ていて感心した。

「武装少女マキャヴェリズム」第1話
「天下五剣」と称される女剣士たちを中心にした武装女子に男子生徒が支配されている学園を舞台にした、学園反逆美少女バトルファンタジー。

主人公・納村不道の私立愛地共生学園転入編。

橘秀樹監督はOPのコンテ・演出、各話演出家としては非常に優秀だが監督なると途端に冴えない感じになる人、というイメージだったんだけど(まぁ、回される仕事が微妙なものばかりというのもあるのだろうが)、これはマトモに面白かったな。

典型的な番長ものテイストの美少女学園バトルファンタジーなのだが、作品のキモの格闘アクションが丁寧且つボリュームたっぷりでしっかりと見応えがあるのがよろしかった。

また、剽悍な主人公の余裕のある感じもよかったし、アクションを軸にした全体の構成もテンポがよくって観易かったな。


2017/04/05 (水)

「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」第1話
徹底的にやる気のない新任魔術非常勤講師グレンが主人公の異世界学園ファンタジー。

新任魔術非常勤講師グレンの「アルザーノ帝国魔術学院」赴任編。

ヘソ出し+超ミニスカ+ガーターベルトと女生徒の制服のデザインが痴女すぎて話が上手く頭に入らん(苦笑)。

主人公がただのクズ野郎なまま終わる初回とか、テンプレ展開崩しを狙ってのことなんだろうけどなかなかの冒険だな。

主人公のキャラ立てが中途半端で(驚くほどの、笑えるほどのクズではないので)コメディとしてはあまりピンとこなかったが、全体のテンポがよく、何より女生徒の格好がエロいので観ていて退屈はしなかった。
主人公の本質が明らかになるまではとりあえず様子見かな。

「王室教師ハイネ」第1話
4人のわがまま王子たちと、新たに彼らを受け持つことになった新任凄腕「王室教師」ハイネが主人公の美少年グループコメディ。

ハイネのグランツライヒ王国・王室教師就任編。

王太后が供も連れずに王宮の門にふらりと現れ、使用人のように客人の案内を自分一人でする緩い冒頭からいきなりちょっと挫けそうになる(苦笑)。

本編が本格的に始まってからもただでさえ自分向けでは全くない美少年萌えアニメな上、掛け合いコントで魅せるタイプの作品なのに主人公グループ同一キャストの舞台とのコラボが前提の企画のためキャストが舞台経験優先で揃って声優として達者でない人ばかり(聴き慣れているぶん、蒼井翔太が上手く聴こえるくらいに)というのが厳しすぎてツラかった。

個人的に最近気になる脚本家のうえのきみこがシリーズ構成を担当しているので、自分向けではないも承知の上で観てみたが予想以上に(というか予想外の部分で)ハードルが高かったなあ。

あー、あと、華美なキャラクターを華麗な筆致で描く、総じて端麗なキャラ作画は素晴らしかった。

「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」第1話
ナルトの息子・ボルトが主人公の、「NARUTO-ナルト-」の続編。

うずまきボルトの忍者学校(アカデミー)入学編。

「NARUTO」を半永久的に続く長寿作品(極端な話、原作者の岸本斉史先生が亡くなったとしても続けることのできる作品)にするための一大プロジェクトの、本丸スタートミッションだけあって相当に力の入った内容。
初回だけかもしれないけれど、画面が満遍なく手の行き届いたなかなかに緻密な作りで素晴らしかった。

あと、「劇場版」のときよりも素直にボルトのカッコよさが強調された感じにキャラ演出のバランスが修正されていた点も好かったな。
解決までが一気に描かれる「劇場版」はアレで構わないんだけど、ボルトのファザコンをこじらせたイジケた感じがTVシリーズで毎週引っ張られるとツラいな、と思っていたのでその部分を抑え目にしたのは良い判断。
おかげで初回は爽やかな少年同士の友情話に仕上がっていて、リニューアルされた新世代の物語の始まりらしいフレッシュな空気に満ちているのがよろしかった。


2017/04/04 (火)

「フレームアームズ・ガール」第1話
完全自立型美少女小型ロボット「フレームアームズ・ガール(FAガール)」との日常を描いた、プラモデル販促系美少女日常コメディ。

FAガール「轟雷」の起動編と、FAガール「スティレット」、「バーゼラルド」の襲来編の二本立て。

まさか今さら日笠陽子がこんなストレートな女子高生ヒロインをやるとは思わなかったので、しばらくヒロインの声が日笠陽子だと気付かんかったよ(苦笑)。

ま、それはさておき、本題の内容について。

飼い主(主人公)が女の子になったことで幾分、気持ち悪さが緩和された2017年版「武装神姫」。

手描きに上手く寄せたFAガールのCGモデリングがなかなかに良い塩梅だったなあ。

主人公を女子高生らしくプラモにもメカにも興味のない女の子にすることによって、諸々マニアックな設定の変態性を上手く希釈しているのも好感触。

あと、自分的にはメインのFAガール「轟雷」がこの手のメカ美少女もの(美少女パワードスーツもの)のメインヒロインにしては珍しく陸戦型で、装備があまりゴチャゴチャしていないのも自分好みでよろしかったな。

「鬼平 ONIHEI」第13話(最終回)
おまさの元カレとの再会編。

時間に裏切られた初回の粂八の話と対になる話として今回の話を最終回に配置したのだろうが、平蔵の存在感があまりないおまさメイン回で〆というのはいま一つ収まりが悪い感じ。

作画も平凡な仕上がりで単発エピソードとしては悪くはないのだが、最終回らしいまとまりも、特別感もないのはちょっと物足りなくって少し寂しい内容だった。


2017/04/03 (月)

「アリスと蔵六」第1話
超能力者の少女・紗名と生花店店主の頑固爺・蔵六の疑似家族的交流を描くSFファンタジー。

紗名の「研究所」脱走と蔵六との出会い編。

桜美かつし監督&髙山文彦シリーズ構成という「ガンパレード・マーチ~新たなる行軍歌~」コンビが14年ぶりに復活。

ワリとよくある感じの話だっだが、ヒロインの相手役(保護者役)がお爺さんなので普通の美少女ものとは掛け合いのリアクションが微妙に違うのが新鮮で飽きずに観られた。

ただ、制作状況があまりよろしくないのか、全体的に未完成臭いCGカーチェイスのシーンに、着席するかなり前に着席したときの音がついているSEが派手にズレたシーンや、止めた車の車外の風景が動いているシーンなど、制作上の不備が目立つのは、話の内容云々以前の問題でツラかった。

冒頭の超能力バトルアクションは派手で相応に見応えがあったし、歌舞伎町のシーンとか、クライマックスの花屋の倉庫(?)のシーンとか、背景美術が目を惹く場面もあったし、画的にけっこうがんばっているところもあるのだが、初回からこれじゃ先が思いやられるな。

「つぐもも」第1話
怪異を引き寄せる特異体質の少年・加賀見かずやと、彼の母親の形見の帯の付喪神「桐葉」が主人公の妖怪退治系美少女アクションコメディ。

かずやと桐葉の邂逅編。

かさばる帯を学校にも持ち歩いている主人公とか、導入の大味な作りには一抹の不安を感じたが、ヒロインが登場してからは凝ったアクションシーンは見応えがあるし、後半のエロコメ展開は勢いがあって楽しいしで存外に面白かった。

絵柄は古くてちょっと苦手な感じなんだけど、その欠点が苦にならない、このクオリティとバランスをキープしてくれるのなら、今後も美少女アクションコメディらしい気楽に楽しめるタイプの作品として期待が持てそうな内容だった。

「リトルウィッチアカデミア(TVシリーズ)」第13話
「ルーナノヴァ魔法祭」編・後編。

アッコの向こう見ずな頑張りが晴れの舞台で実を結び、ついにダイアナを超える成果を残す、というシリーズ前半の山場に相応しい内容を手堅く力の入った作りで丁寧に仕上げているのが好印象。
持ち味の元気のよさがやりすぎにならないようにキチンとコントロールされている、話の内容に見合った全体的に抑制の効いた演出がなかなかに良い塩梅だった。


2017/04/02 (日)

「龍の歯医者」前篇
スタジオカラー初のTVアニメ制作作品&鶴巻和哉監督初のTVアニメ監督作品。
国を守護する「龍」を唯一の弱点の虫歯菌から守る「龍の歯医者」たちの、その仕事ぶり・生き様を描いた壮大なファンタジー。
前後編・合計90分強のTVSPの前編、ベルの「黄泉帰り」に端を発する「天狗虫」復活騒動編。

劇場用作品ではなく、TVSPなのでもっとヌルい内容を想定していたのだが、本気の劇場用作品にも匹敵するような大変な力作で脱帽する。

膨大にしてよく練り上げられた設定の数々を緻密に組み上げ、オリジナリティ溢れる強固な世界観を築き上げる構築力が素晴らしい。
また、「運命論・職業論を絡めた死生観」という哲学的なテーマをメインに据えつつも、ファンタジー、アクション、キャラクターものとしてのキャッチーな魅力も手堅く押さえ、一流の娯楽作に仕上げる手並みもさすがで、その巧みな手綱捌き、語り口にもただただ感心するばかりだったなあ。

前編で描かれた物語の起・承・転(の途中)までは完璧だったので後編でこれをどうまとめるのか、今から凄く楽しみだ。

「進撃の巨人 Season 2」第26話
TVシリーズとしては丸4年ぶりの再開となる「進撃の巨人」の第二期シリーズ。

巨人による「ウォール・ローゼ」突破編。

第一期のラストからそのまま続き。
まさに最初からクライマックスといった感じの怒濤の展開だったなあ。
「壁の中の巨人」問題に、「獣の巨人」の襲来と出し惜しみなく畳みかける衝撃的展開の連続にのっけから目が離せなくって面白かった。

特にクライマックスのミケ分隊長の最期は、再開一発目のツカミに相応しいこの作品を象徴するようなエグい展開でなかなかのインパクト。
惨めにのたうち回る絵面も壮絶だったが、心が折れたあとのミケ分隊長の狂乱ぶりを熱演する三宅健太の仕事ぶりも大したもので素晴らしかった。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」第9話
「キラキラパティスリー」開店編。

メガネっ娘黒髪ロング保母さんのみどり先生が自分好みすぎて最高だった。

あと、今回は保母さんをやっているみどり先生に対してお兄さんの身分がイマイチ定かではないのが何ともアンタッチャブルな空白すぎて(苦笑)気になって仕方がないにもほどがあったな。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第50話(最終回)
鉄華団のギャラルホルン包囲網脱出ミッションと、「マクギリス・ファリド事件」のエピローグ編。

ラスタル様大勝利END。

主人公たちが死にゆく結末は切ないけれど、その最期を糧に、かつての仲間たちがそれぞれの道を前進していくまとめ方は前向きで、相応にソツのなくバランスの取れたラストだったのではないのかな。

死んだキャラも、生き残ったキャラも収まるべきところに収まっていく、それぞれの結末のキャラクター描写が良い塩梅で好印象。

大きい話があまり上手く回せていない、というか、マクギリスの立ち回りが(結末まで観れば役どころの意図はわかるのだが)上手くないせいで、第二期後半はイマイチ冴えない内容だったワリには最後はキチッと〆てくれたな、という感じ。

また、ヴィジュアルは最終回だけあってアクションも、緻密なメカ破損描写もいつにも増して大盤振る舞い、超充実で満足度が高かった。
特にクライマックスのダインスレイブでボロボロになった二大ガンダムのゾンビファイトはアクションの勢いも描き込みの密度感も見応え満点で大変素晴らしかったなあ。


2017/04/01 (土)

「スクールガールズストライカーズ Animation Channel」第13話(最終回)
モルガナとの決戦編。

椿芽さんの引きこもり脱出END。

結局、隊長さんの能力も、椿芽の正体も、田中さんの強さの秘密も曖昧なままで「詳しくはゲームをやってね」みたいな感じだったなあ。

全編バトル展開なのだが、大挙してやってきたオブリは倒されるのを順番待ちしているみたいに大半が待機しているし、モルガナは変化するたびに弱くなっているように見えるしで緊張感がまるでない(苦笑)。

作画も平凡、話も前述の通り核心には至らぬまま終了、と総じて締まりのない内容なのがツラかった。

「幼女戦記」第12話(最終回)
共和国軍残党の南方大陸挙兵編。

話の区切りはよいのだろうが、「ターニャが危惧した帝国の戦略的失敗が現実のものとなる話」という盛り下がるストーリーな上、アクション等の派手な見せ場のほとんどない地味な内容というのが最終回としては寂しすぎる展開で悩ましい。

最後に何とか無理矢理にでも話を盛り上げるために配置したようにみえるターニャの演説は悠木碧渾身の熱演ぶりで素晴らしかったが、見どころらしい見どころがそのくらいしかないのはやはり少々物足りなくって残念だった。

「僕のヒーローアカデミア」第14話
MBSから読売テレビへのまさかの電撃移籍を果たし、夕方帯に留まったまま、1年ぶりにシリーズを再開した「僕のヒーローアカデミア」の第二期シリーズ。

USJ襲撃騒動の事後処理と、雄英体育祭編の始まり編。

第一期終了時の状況の整理と、出久とオールマイトの関係性のおさらいをしつつも、基本的には第一期ラストからのそのまま続き。

今回は麗らかではない麗日さんの総濁音喋りを好演する佐倉綾音と、キャラクターの細かくかわいいリアクション芝居作画がなかなかよかった。