2019年
6月

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2019/06/30 (日)

「ぼくたちは勉強ができない」第13話
夏祭り編。
分割2クール前半戦終了回。

原作者曰く「最終的に主人公がどのヒロインとくっつくかは決めていない」らしいが今回の「引き」は文乃ルートっぽい「引き」だったなあ。

個々の見どころ的には緒方さんがリンゴ飴を舐めるシーンと、桐須先生の怪我を治療するシーンが大変エロくてとてもよかった。

「ONE PIECE」第891話
ワノ国突入編。

四代目シリーズディレクター・深澤敏則、二代目キャラクターデザイン・久田和也最終登板回らしい力の入った仕上がりだったな。
特に深澤SDらしい凝った音楽演出と、ワノ国領海内の浮世絵風の波のエフェクトが印象的でよろしかった。


2019/06/29 (土)

劇場用アニメ「プロメア」を観る。
発火能力を持つミュータント「バーニッシュ」と人類の軋轢を軸に争闘と陰謀が繰り広げられるSFアクションもの。

本編を観る前は「消防隊と発火能力者放火魔の戦いを描く特殊チームもの」かと思っていたのだが、蓋を開けたらそうではなかった。

ま、それはともかく。

今石洋之監督・中島かずき脚本コンビらしい元気の良いキャラクターと元気の良い作画を存分に堪能できる快作だったな。

ヴィジュアル的な見所も、キャラの見せ場も、お話の展開も盛り盛りな濃密な内容を、キレのよい語り口と、一気呵成な勢いでもたれることなく見せる作りが気持ちいい。

冒頭と後半のメカアクション、中盤以降要所で描かれる火焔竜が観ていて特に面白かったな。

また、主人公ガロの「『火消しバカ』であり、プロのレスキュー隊員でもある」というキャラクターの芯がしっかり通っているところもなかなかよかった。

あと、キャスト的には堺雅人のどんどんエスカレートしていく熱演・怪演ぶりが愉しくって素晴らしかったな。


「文豪ストレイドッグス」第37話(最終回)
「死の家の鼠」のアジトカチコミ編、続き。
「共喰い」騒動の決着編。

エピローグの着物姿ではない鏡花ちゃんが非常にレアで新鮮だった。

疾走感のあるテンポのよい構成で最初から最後まで駆け抜けるような作りになっているのが第二期シリーズの最終回を彷彿とさせて好感触。

ゴンチャロフとのバトルも、フョードルとの頭脳戦も簡単には決着がつかない粘りの利いた展開になっていて面白かった。
また、「共喰い」編に入る前に復活させたフィッツジェラルドが最後にフョードルを追い詰める切り札になるところも布石が上手く活きる形になっていてよかったな。


2019/06/28 (金)

「叛逆性ミリオンアーサー」第23話(最終回)
ファルサリアとのリベンジマッチ編。

「俺たちの無理ゲーはまだはじまったばかりだぜ」END。

散々、引っ張った「団長だけが妖精合体不能」問題の解決が「ナックラヴィが観念して団長の性的欲求を受け入れること」なのはあまりにも何も考えてなさすぎで脱力してしまったよ(笑)。

あと、当然収録はくだんの結婚報道の前なんだろうけど、竹達彩奈と内田真礼の共演シーンはタイムリーすぎて観ていてちょっとビビったな(苦笑)。

「からくりサーカス」第36話(最終回)
宇宙ステーション・フェイスレス説得ミッション編。

フェイスレスが勝との問答と、自分にすがりつくしかない勝の姿のなかにまだフェイスレスが「人」だったころ、「白銀の弟」だったころの自分の面影を見出し、それをきっかけに忘却の彼方にあった人の情を取り戻す、という展開を1話丸々かけて丹念に描き出していく構成でまるでフェイスレスが主人公みたいな内容だったな。
(邪悪の極みのフェイスレスを翻意させるにはこのくらいの内容量が必要だったのはわかるけど)

3人の主人公がほとんど出てこなくて代わりに白金の暗躍が描かれる二度の過去編が他のエピソードに比べて格段によく出来ていたのは物語の終着がこのような形になるからだったのかな?と観終わったあとにちょっと思った。

「賢者の孫」第12話(最終回)
アルティメット・マジシャンズの初陣編、続き。

相変わらず金田系アクション作画がキレキレのバトルシーンが秀逸。
今回は敵のミリアさんが予想以上にちゃんと強いのでバトルがしっかりと緊張感のある展開になっていたのも好印象。

また、ラストの「俺たたEND」的に盛り上げてからの脱力オチもこの作品らしい軽さで悪くなかったな。


2019/06/27 (木)

「世話やきキツネの仙狐さん」第12話(最終回)
仙狐さん失踪騒動編。

「不在によって存在感の大きさを再確認させる」というベタながらも手堅い展開で無難に終了。

悪くはないけど、最終回も最後はいつものように「スーパー仙狐さんタイム」で締めて貰いたかったな(苦笑)。
そこだけがちょっと物足りなかった。

「盾の勇者の成り上がり」第25話(最終回)
尚文VS.グラス再戦編。

最後は尚文とラフタリアの物語として上手くまとめたな。
尚文の冤罪がはれた後も少し話が続く構成に疑問を感じたこともあったが、確かにここまでやった方がよりよく、前向きに話がまとまるのでこの流れには納得。

バトル展開の盛り上がりがイマイチなのはちょっと惜しいが、尚文が「盾の勇者」として生きる覚悟を決め、初回から続く尚文とラフタリアの物語に一つの決着をつけて終わるラストはキレイな着地でなかなかよかった。


2019/06/26 (水)

「異世界かるてっと」第12話(最終回)
体育祭編・後編。

「第二期に続くよ」END。

シリーズの半分くらい状況整理に追われていた感じだったので第二期に続くのは納得だが、この第一期の最終回も総力戦的展開が手堅く最終回らしい盛り上がりで、これはこれで(最終回として)悪くはない内容だったな。

「ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!」第12話(最終回)
「ネウロイの巣」総攻撃ミッション編。

芳佳という便利な完全回復キャラがいるからとはいえ、紛いなりにも美少女アニメのヒロインの一人を頭頂部完全剃髪の「落ち武者の刑」に処すとは予想を遙かに超える攻めすぎな展開で面白かった(笑)。
最終回に一番笑える話がくる、なかなかに良いラストであったな。


2019/06/25 (火)

「RobiHachi」第12話(最終回)
地球帰還編。

やはり自分にはこの手の「女性向けの主要キャラが男しかいないユルカワコメディ」を楽しむ才能がないんだな、と再確認。
この最終回も、シリーズ全体的にもソツのない作りで悪くはないんだけど、自分的に面白がれるポイントがほとんどなくって観ていて全くノレなかった。

「どろろ」第24話(最終回)
百鬼丸VS.多宝丸決戦編、続き。

どろろと百鬼丸が醍醐の国に再来訪してからのここ数話は展開が強引すぎてイマイチついていけなくなっていたのだが、最終回のまとめ方はよかったな。
百鬼丸が鬼神化せずに人の領域に踏みとどまったおかげで百鬼丸の家族たちがそれぞれの過ちに向き合う機会を得てきっちりと落とし前をつけることになる、という流れをハードな作品のテイストに合った重厚なタッチで描ききっていて見事であった。

また、多宝丸との戦いが続くここ数話は毎回剣戟アクションが充実していたが、今回はラストバトルということで一際見応えが増していたのもよろしかったな。
炎上する醍醐の城を舞台に百鬼丸と多宝丸が前後左右高低、縦横無尽に駆け巡る立体的な殺陣がとてもよく出来ていて素晴らしかった。


2019/06/24 (月)

「Fairy gone フェアリーゴーン」第12話
シュヴァルツ・ディーゼのクーデターの決着編。
分割2クール前半戦終了回。

大きな戦いを決着まで描いて第一部・完、という感じなのだろうが、バトルも、陰謀劇も演出にメリハリがないので盛り上がらず、とりあえずのラストとはいえ、何とも締まりない終わり方(引き方)であったなあ。

「消滅都市」第12話(最終回)
ロスト最深部突入編・後編。

タクヤは結局、最後まで「運び屋」以上でも以下でもない存在なのな。

シリーズ全体の感想になってしまうが、原作の表層をなぞってまとめるのに精一杯で視聴者を楽しませるところまで手が回らない、アニメに落とし込むには情報過多なゲーム原作ものにありがちな失敗例という感じだったなあ。
スタンドバトル、アイドルもの、対巨大組織・陰謀論的サスペンス、並行世界SFものなど様々なエンタメ要素が盛り込まれているが、いずれもただ盛り込んだだけで終わっているので浅くて陳腐な印象しか持てないのが厳しかった。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」第9話
ブリティッシュ作戦の後先編。

今回から再びOP/EDが変更。
OPはLUNA SEAによる「BEYOND THE TIME」のカバー。
映像はハイセンスMADムービーみたいな感じでカッコいいし、シャア専用ザクIIの手描きのような処理もインパクトがあったけど、オシャレすぎて「THE ORIGIN」そのもののイメージや、より重厚なトーンで戦争を描くこの先の展開とはイマイチマッチしていない感じがするな。

本編はブリティッシュ作戦とその後の影響についての話で、長いガンダムシリーズの中で「コロニー落とし」をするシーンは何度も観てきたが、これほど丁寧に内情やその後の影響を描いたものは観たことがなかったので新鮮で興味深かった。

「なんでここに先生が!?」第12話(最終回)
立花先生とバレンタイン編と、立花先生と高校卒業編の二部構成。

メガネは高校卒業した後も学ラン着ていたけど着る服がないのかな(苦笑)?

歴代主人公カップルが総登場したり、OPカット/本編に被るEDの曲がOP主題歌というスペシャル仕様になっていたりするところは最終回らしかったが、話の内容・映像のクオリティは普段と変わらぬ平常運転という感じだったなあ。
でも、まぁ、下手に特別なことをしようとして滑られても困るし、立花先生が一番好みのヒロインなのでちゃんと3話かけてやってくれたのもよかったしで、これはこれで悪くはないけど。


2019/06/23 (日)

「鬼滅の刃」第12話
鼓の鬼の屋敷での炭治郎、伊之助、善逸の三局の戦い編。

善逸の居合術のくだりは期待通りのカッコよさで見応えあり。

あと、ラストの炭治郎のモノローグはいつにも増して矢鱈に長く(苦笑)、炭治郎役の花江夏樹の頑張りようがなかなか大したものだった。

「続・終物語」第6話(最終回)
阿良々木暦と忍野扇の「はじまりの教室」での再会・「鏡の世界」の真相開示編。

ちゃんと「終物語」の後日談(「終りの続きの物語」)になっていて、シリーズのひとつの完結編らしく「これまでの話とこれからの話」にもなっていて、ラストは「青春怪異小説」らしく青春映画のような趣が強い作りになっている、まとめ方の巧さが際立っていて流石という感じだったなあ。

また、今回は解決編なので台詞による説明も多いのだが、テンポのよさとシャフトらしい凝った演出でダレさせずに上手に捌いているのもポイント高めでなかなかよかった。


2019/06/22 (土)

「文豪ストレイドッグス」第36話
福沢諭吉VS.森鴎外編と、「死の家の鼠」のアジトカチコミ編の二部構成。

前半の話の社長と森先生も、後半の話の敦と芥川も、因縁深い者同士の衝突を軸にしたキャラ演出が冴え渡っていてよろしかった。

また、ついに主人公たちが逆襲に転じる展開の盛り上がりもフョードルの奸計に翻弄された雌伏の時が長かったぶん、いや増しに高まるものがあって観ていてなかなか面白かったな。

「川柳少女」第12話(最終回)
七々子とエイジの馴れ初め編。

互いに社会の異端者にして他人への偏見を持たない者同士、最初から惹かれ合う運命にあったというお話だったな。

エイちゃんがなんで句会の会場にこれなくなったのか、よくわからんままなのは気になるが、概ねこの作品らしい微笑ましいラブコメとして手堅くまとまっていてなかなかによく出来ていた。

「みだらな青ちゃんは勉強ができない」第12話(最終回)
青ちゃんと木嶋くんのファーストキスの後先編。

相変わらず「セックス」とか、「童貞」とか言っているけど、普段に比べると下ネタ成分はかなり抑え目なリア充ラブコメ展開だったな。

クライマックスの歩道橋の上でのキスシーンの気合いの入った夜景(背景美術)がドラマチックな雰囲気をよりいっそう盛り上げていてよろしかった。

「ひとりぼっちの○○生活」第12話(最終回)
ぼっちのスマホデビュー編と、倉井さんの風邪編と、卒業式編の三部構成。

倉井さんの「友達を作らない主義」の原因(暗い過去?)は語らずじまいで終了してしまったが、主人公たちが無事中学二年年生に進級したところで区切りよく終了。

スマホのくだりのヒロインたちのじゃれ合いが非常に愉しげな良い雰囲気でなかなかに好感触だったなあ。

また、倉井さんの微妙な空回りっぷりも、ぼっちと卒業生とのやり取りもかわいくってよろしかった。

あと、今回は最終回でまとめのための出発点の再確認作業があったからか、ぼっちとなこちゃんの絡みがワリと多めだったのも、何だかんだで二人の絡みが一番好きな自分的にはポイント高めでよかったな。


2019/06/21 (金)

「さらざんまい」第11話(最終回)
「縁の外側」へと向かう悠救出ミッション編。

ラストにエンディングテーマ曲っぽい歌パートが三つも立て続く構成がクライマックスでのミュージカル演出が印象的だったこのシリーズらしくて好印象。

また、未来回想のくだりでこれまでのサブタイトルを使い、「未来の可能性」の話なんだけどこれまでの話の振り返りにもなっている複雑な構造も面白かった。

結局、カッパやカワウソに関する設定はよくわからなかったが、主人公トリオの絆の物語としてはストレートな作りでわかり易く、キレイにまとまっていてなかなかに良いラストであったな。


2019/06/20 (木)

OVA「この素晴らしい世界に祝福を!2」(第11話「この素晴らしい芸術に祝福を!」)を観る。
「この素晴らしい世界に祝福を!」及び「この素晴らしい世界に祝福を!2」の再放送視聴完走した流れで(地上波放送もしたのも録画したけどせっかくなので)BDを積み山から引っ張り出して観る。

謎のゴーレムが巣くうダンジョン探索ミッション編。

女子キャラのおっぱい周りのデザインがいろいろとユルいのがこのアニメの特徴だが、今回のゲストキャラの偽新米冒険者ランは片乳放り出していて(アニメ的にはオーバーオールのフックで隠れているけれど実際のデザイン的には片乳放り出している)ついに行き着くところまでいった感じ(苦笑)。

本編の内容に関してはTVシリーズと同様にお話も作画も手堅い仕上がりで良い出来だった。
特筆するような展開はあまりないけれどカズマ&3ヒロインズにバランスよく見せ場を割り振ったソツのない構成もこの作品らしい安定感のある作りでよかったな。


2019/06/19 (水)


2019/06/18 (火)

「どろろ」第23話
半鬼神化した百鬼丸VS.多宝丸決戦編。

登場人物たちを一カ所に集めてテーマに関する議論を重ねていく展開は無理矢理まとめに入っている感が強くてイマイチノレなかったが、全編に渡って凝った剣戟アクションがたっぷりと堪能できる構成は見応えがあってよろしかった。


2019/06/17 (月)

「進撃の巨人 Season3」第57話
グリシャの壁外の国にいた幼少期から青年期までの過去編。

グリシャの壮絶な過去とミカサの壮絶な寝癖回。

今回は「巨人になってもグリシャを探し出す」と最後に誓ったダイナがのちにイェーガー邸にたどり着いてエレンママを喰い殺すことになったり、エルディア人の迫害・虐殺を愉しんでいる治安局の男にエレンの決め台詞と同じ言葉(「一匹残らず駆逐する」)を言わせたりと皮肉な因果の巡り合わせの描き方が本当にエゲツなくって戦いた。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」第8話
ジオン公国独立戦争開戦編。

ついに戦争がはじまって、ますます歴史物っぽい雰囲気が増してきた印象。

もうギレンのやり口に愛想が尽きて軍を抜ける気満々だったとはいえ、あの場で総司令のドズルにハッキリと異議申し立てができるラルさんは立派だな。

あと、今回は何と言っても古谷徹、古川登志夫の年齢を感じさせぬ完璧なアムロ少年、カイ少年ぶりが本当に大したもので素晴らしかった。


2019/06/16 (日)

「ぼくたちは勉強ができない」第11話
桐須先生のあしゅみぃのメイド喫茶臨時勤務編と、桐須先生の学生服コス学校潜入ミッション編の二部構成。

一話丸々桐須先生SP回で人気投票一位の実力を見せつけるかのような桐須先生の多種多様なポンコツムーヴの乱れ打ち回だったなあ。
作画が若干振るわないのは残念だったが、桐須先生のポンコツっぷりの豪勢な畳みかけがとにかく矢鱈に凄まじくってとても楽しい仕上がりだった。


2019/06/15 (土)

劇場用アニメ「劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~」を観る。

番外編の「リズと青い鳥」を含めると通算4本目になる「響け!ユーフォニアム」の劇場用アニメで、黄前久美子が主人公の正統シリーズとしては初の完全新作劇場版。

高校二年生になった久美子たち北宇治高校吹奏楽部の「全国大会金賞」を目指す戦い編。

図らずもなんだろうけど、いつの間にかすっかり大河劇場アニメシリーズみたいな感じになってきたな。

悪くはないけど、これまでのシリーズの出来の良さに比べると一枚落ちるという感じ。

主人公たちをはじめとする吹奏楽部の状況の変化ほどは観ていて楽しいし、個々のキャラ演出も的確。
コンクール参加メンバー選抜オーディションを通して顕在化する年功序列という「常識」と完全実力主義の軋轢を第一期シリーズとは逆の角度から再び問い直すという試みも面白かった。
また、ラストの演奏シーンもたっぷりと尺をとったボリューム満点な構成に、緻密に組み立てられた画作りが相変わらず大したもので素晴らしい。

…と、いった塩梅で楽しめたところも多かったし、途中で退屈するようなこともなかったんだけど、これまでのシリーズと比べると全体的に少し緊張感がなくて物足りなさを感じてしまった。

登場人物たちそれぞれ一学年進級して移り変わった景色をテーマに様々な変化やそれに伴う問題を描いていくのだが、どこか散漫で焦点が絞りきれておらず、映画全体としての像が上手く結べてない。
夏休みまでとはいえ、久美子たちの吹奏楽部二年目の物語を一本の映画でまとめているため、やることが多く、個々のドラマの濃度もこれまでに比べるとやや薄め。
話の展開も「久美子たちの卒業をゴールとする新シリーズの第一章」という印象で全体的にちょっと小さくまとまっている感じがした。

たぶんTVシリーズだったら、もっとディティールを詰められるし、各話ごとにテーマを割り振っていけるのでこれほど薄く、散漫な感じにもならなかったんだろうけど、この内容をTVシリーズより尺の短い一発勝負の劇場用アニメでまとめるにはその辺の問題をクリアする工夫がちょっと足りていなかったな。


「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第34話
シルバー・チャリオッツ・レクイエムの暴走編。

今回からOPが第三部以降恒例の「ラスボスの時間操作能力の干渉を受けた」ヴァージョンにマイナーチェンジ。
恒例行事になっても変更のタイミングはわからないので変わればやっぱりビックリするな。

あと、今回は本編もシリーズ大詰めのここへきての一番笑えるコメディ展開で面白かった。
ミスタに対するヒドい仕打ちとか、亀ナレフとか、ラスボスとの最終決戦直前とは思えぬ可笑しさだったな。
また、シルバー・チャリオッツ・レクイエムによる人格入れ替わりのくだりは声優陣の演じ分けも楽しく、とりわけナランチャINジョルノを演じた小野賢章はナランチャ役の山下大輝の演技のニュアンスをとても上手に再現していて素晴らしかった。

「みだらな青ちゃんは勉強ができない」第11話
木嶋宅勉強会編。

「腹を満たしてそのあとセックスだ」って青ちゃんの台詞が名言すぎる(笑)。

今回は1話丸々青ちゃんの煩悩全開で明るく楽しいエロ一人漫談の乱れ打ちが大変オモシロかわいかったな。


2019/06/14 (金)

「からくりサーカス」第34話
勝VS.カピタン・グラツィアーノ、鳴海VS.ブリゲッラ→勝と鳴海の再会と共闘編。

クライマックスの勝と鳴海の背中合わせの共闘展開、シリーズ全体的にもクライマックスの一つといっていい場面に相応しく力の入った作りでよかった。
凝ったアクションに、夕陽をバックにした決着シーンがアツい展開を上手に盛り上げていて観ていてかなりグッとくるものがあったなあ。

「さらざんまい」第10話
カワウソに命と絆を弄ばれた玲央と真武の悲劇の結末編。

玲央と真武の悲劇はとてもシリアスでかなり切ない話なのだが、クライマックスのカッパになるアクションシーン一連の絵面が相変わらずちょいちょいヒドいので話と画のギャップが凄まじく、いつにも増してシュールな仕上がりだったなあ(苦笑)。


2019/06/13 (木)

「世話やきキツネの仙狐さん」第10話
大雪の日の雪遊び編と、夜空殿の中野家お宅訪問編の二部構成。

夜空殿の誘惑シーンが完全に薄い本のテンプレ展開すぎてちょっと笑ってしまったよ。


2019/06/12 (水)

劇場用アニメ「夜は短し歩けよ乙女」を地上波放送で観る。
湯浅政明監督以下「四畳半神話大系」のスタッフが再結集して作られた森見登美彦原作の青春恋愛群像劇。

これはいい花澤香菜ヒロインアニメだな。

総尺90分くらいの話をキレイに4つのエピソードに分けて構成しているので、映画というより全4話のショートシリーズを一気見したみたいな印象だった。

独特の映像表現や語り口とのバランスをとるためわかり易くしたのか、話の展開にあまり意外性がないところ、多種多様にして濃厚なキャラクター群にまぎれて主人公の「先輩」のキャラが弱いところはちょっと気になるものの、全編に渡って作画芸・声優芸の豊かな奇想が堪能できる楽しい仕上がりだったなあ。
また、前述したとおり多種多様にして濃厚なキャラクター群の複雑な交錯を愉しむ群像劇としてもよく出来ているし、花澤香菜のキュートな魅力を存分に引き出した女優映画・ヒロイン映画としても聴き応えがあって素晴らしかった。


2019/06/11 (火)

「どろろ」第22話
どろろと縫の方の珍道中編。

相変わらず百鬼丸のバトルアクションは作画のキレがよくてカッコいいし、「ついに互いに半鬼神化してまでぶつかり合うことになる百鬼丸と多宝丸」というラストのシチュエーションもアツかったけど、登場人物たちがことごとく行き当たりばったりな行動とる展開は苦しく、特に縫の方の大冒険は話の転がり方がデタラメでついていくのが大変だったな(苦笑)。

「ブラッククローバー」第87話
王撰騎士団結成編。

不祥事よってライア役の声優が俳優の新井浩文から森田成一に変更。

森田の演技は前任者の演技のナチュラルな雰囲気は残しつつも、安定感は格段に増しているという印象で、制作サイドは突然の出来事にいろいろと大変だったんだろうけど、いち視聴者としては安心して観られる人に代わって結果オーライという感じだな。


2019/06/10 (月)

「Fairy gone フェアリーゴーン」第10話
カルオー領・首都ツバル査察任務編。

今回は、前回の戦闘でトラウマが再発したマーリヤちゃんのアフターケアを1話かけて丁寧にやって、後腐れ無く1話でキレイに終わらせている、ソツのない話の持っていき方とまとめ方がなかなかに好印象でよろしかった。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」第7話
シャアとララァの邂逅編と、ミノフスキー博士亡命未遂事件編の二部構成。

「THE ORIGIN」は「MSはじめて物語」でもあるからか、MSの巨大感・ボリューム感を意識させるようなカットが多いのが印象的。

にしても鉄騎兵中隊仕様のガンキャノン最初期型はブルーグレーのカラーリングがカッコよすぎて堪らんな。
MSの出来損ないのポンコツ扱いで、ザク&ブグに一方的にボコられるだけの存在なのがちょっと勿体ないくらい(苦笑)。

「八月のシンデレラナイン」第8話
里ヶ浜高校女子硬式野球同好会の部への昇格編。

二週連続で臨時の休みを挟んだ恩恵か、キャラ作画の修正が7、8割くらい出来ており、普段より格段に上がった作画クオリティ、ちゃんとかわいいキャラクターたちの顔の仕上がりに驚いた。
つーか、二週間のブランクをおいての視聴な上、整形したみたいにキャラがみんなキレイになっているので、まさかの作画クオリティアップは確かに凄く嬉しいんだけど観ていてちょっと落ち着かなかった(苦笑)。


2019/06/09 (日)

「ぼくたちは勉強ができない」第10話
小美浪あすみ登場編。

あしゅみぃ先輩の「小妖精メイドあしゅみぃ」と化したときのギャップ、成幸との掛け合いの小悪魔的なからかいがかわいすぎて堪らかった。

あと、今回はラストのEDのイントロを一度キャンセルする演出が上手くてなかなかよろしかったな。

「スター☆トゥインクルプリキュア」第19話
惑星レインボー編。

バケニャーンがワケありっぽい理由がブルーキャットの変装とは、ちょっと予想外の展開で驚く。
名前がノットレイダー幹部お約束の妖怪のモジリであると同時に、秘密のそのものズバリな答えになっている、というダブルミーニングが上手かったな。


2019/06/08 (土)

「文豪ストレイドッグス」第34話
「共喰い」ウィルス異能者追跡捜査編と、谷崎の森鴎外暗殺任務編の二部構成。

今回は互いに相手の先を読み合い、裏をかき、攻守が激しく切り替わっていく、武装探偵社とポートマフィア、そしてその二つの衝突を演出するフョードルの三つ巴の抗争劇をテンポよく捌いていく濃密な構成がとてもよく出来ていて面白かった。

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第33話
ポルナレフとディアボロの再会編。

ポルナレフとディアボロの因縁をそれぞれの視点をクロスオーバーさせながら説明していく回想シーンの構成が上手い。

あと、今回はたった一度の抵抗だったけどポルナレフがキング・クリムゾンに反撃するシーンがなかなかカッコよかったな。
片腕&両脚切断・五体不満足の車椅子状態になってもポルナレフにちゃんと実力者の風格が備わっているところも含めてよろしかった。


2019/06/07 (金)

「さらざんまい」第9話
久慈兄弟の浅草出奔騒動の結末編。

一稀と燕太、久慈兄弟、警官コンビ、それぞれのドラマの佳境へと向かう高まり具合がいずれも相当なもので大変濃厚な見応えだったなあ。

特に今回メインの久慈兄弟の逃走劇の顛末はヤクザものらしいダークでハードな雰囲気が良好、久慈兄の最期のくだりの津田健次郎の好演ぶりも素晴らしくって思わず画面に見入ってしまった。

また、同時進行する三つのドラマが共通して「亡くなりそうな/亡くなった/亡くしてしまった」命を巡る話であることを茶化すかのように合間合間に挟まれる、しょうもないことで死んだり、生き返ったりするケッピとサラちゃんのコントもヒドくてなかなか面白かったな(笑)。


2019/06/06 (木)


2019/06/05 (水)


2019/06/04 (火)

「どろろ」第21話
百鬼丸とどろろの醍醐の国・再来訪編。

百鬼丸VS.多宝丸の殺陣が凝った作りでカッコよかった。


2019/06/03 (月)

「Fairy gone フェアリーゴーン」第9話
妖精武器「フラタニル」輸送列車、襲撃事件編。

岡村天斎コンテ回。

終盤のバトルシーン一連はこれまでで一番殺陣がよく出来ていて面白かった。

「進撃の巨人 Season3」第55話
たった一つしかない巨人化薬を巡る「命の選択」編。

「アルミンを選んだ」のではなく、「エルヴィンを選ぶことができなかった」という選択。

誰の主張にも間違いがなく、どの意見にも耳を貸す余地があるため議論が行き詰まっていく、ドラマの濃厚な味わいが素晴らしい。
また、その状況に見合った力の入ったキャラの表情作画全般も上々な仕上がりでシリーズの大きなクライマックスに相応しい見応えのある内容だった。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」第6話
「暁の蜂起」編。

シャアが連続友人謀殺魔(のちのガルマに対する行為も含めると三連続)みたいになっているのに複雑な気分になる。

自分のようなガンオタおじさんは「シャアの本質に迫る」(「シャアの化けの皮を剥ぐ」)という試みに関しては「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の安彦解釈よりも「機動戦士Zガンダム」、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」での富野由悠季監督自身とどんどん同一化していった富野解釈の方を先にすり込まれいるので、「大事な人間性が大きく欠落したサイコパス」という徹底的に「彼岸の人間」として描かれる「THE ORIGIN」版シャアにはどうしても受け入れがたい違和感を感じてしまうなあ。


2019/06/02 (日)

「ぼくたちは勉強ができない」第8話
桐須先生宅ゴキブリ騒動編と、ランジェリーショップバイト編の二部構成。

桐須先生宅ゴキブリ騒動編。
桐須先生の浮かび上がるパンティーラインと緒方さんのむくれっ面の連続を堪能するお話だった。

ランジェリーショップバイト編。
これは見事なエロコメ回。
ヒロインズのブラジャー事情という強力なフックをキッチリと活かしきった手堅い作りが素晴らしかった。

「鬼滅の刃」第8話
VS.朱紗丸&矢琶羽コンビ編。

今回は1話丸々バトル展開な上、「遠距離からの同時多重攻撃を超人的な回避運動で捌ききる」という状況が続くので、とにかくよく動く殺陣が目白押しな画面がなかなかに見応えのある仕上がりだった。

「スター☆トゥインクルプリキュア」第17話
ひかるのママンの雑誌連載を狙った新作漫画制作編。

プリキュアのママンで(基本的には元気で楽しい人だけど)ちょっと頼りない感じなのは珍しいな。

兎にも角にも今回は1話丸々自分好みのメガネママンを堪能できる内容だったのが非常にナイスでよろしかった。


2019/06/01 (土)

「文豪ストレイドッグス」第33話
「共喰い」編突入。
武装探偵社及びポートマフィアの両トップ襲撃騒動編。

フョードルの策略によって武装探偵社とポートマフィアが互いにつぶし合う形に誘導されてからの、「最初から総力戦」へとなだれ込む、展開の切り替えの早さ、思いきりのよい飛躍が気持ちよく昂ぶる流れでよろしかった。

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第32話
ブチャラティVS.セッコ編。

今回も作画が好調。
相変わらずのキャラ作画の美修正も眼福だったが、セッコの奇行を中心に派手に動く、アクション作画の充実ぶりも目に楽しくってよかったな。