2019年
4月

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2019/04/30 (火)

「どろろ」第16話
イタチ一味の火袋の財宝探索行、どろろ&イタチ一味VS.しらぬい編。

今回はしらぬいのヒトの道理が通じない、頭のネジの外れっぷりや、どろろに叱咤されて鮫相手にどろろと一時共闘するも改心などはせず、その後も悪党なままのイタチといった、悪役のキャラ造形が味わい深く魅力的で面白かった。


2019/04/29 (月)

「進撃の巨人 Season3」第50話
半年の充電期間を挟んで再開した「進撃の巨人 Season3」の分割2クール後半戦。

シガンシナ区攻防戦の開戦編。

全編安定の映像クオリティと緊張感の高さが相変わらず大したもので素晴らしい。

また、お話の方も敵味方の軍略と軍略のせめぎ合いが初手からバチバチと派手に火花を散らしているのがまさに「最初からクライマックス」といった感じで面白かった。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」第1話
「機動戦士ガンダム」の前日談を描いたOVA「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のTVシリーズ再編集版。

ジオン・ズム・ダイクンの死に端を発するムンゾ自治共和国の政変編。

元になっているOVAは全巻購入済みなれど塩漬け状態で未見。

ことぶきつかさキャラデザ、西村博之総作監による安彦良和絵の再現性が素晴らしくって惚れ惚れとするような仕上がりだったな。

NHKという放送局にマッチした大河ドラマ的な政変劇を、テンポよく捌くストーリー構成も良好で想像以上に面白かった。

あと、今回はキャスバルがキシリアに啖呵を切るところで終わる、話の引きどころが上手くて、思わず自宅の棚に封を開けずに並んでいるBDに手が伸びそうになってしまった。


2019/04/28 (日)

「鬼滅の刃」第4話
最終選別編。

錆兎と真菰の仇の「手鬼」は異形の造形、そこから繰り出される変則的なアクション、そして子安武人の怪演がどれも素晴らしくって、不気味で威圧感があって憎たらしい王道的な悪役ぶり、化け物としてのストレートな存在感の際立ちぶりが非常に良い塩梅だった。


2019/04/27 (土)

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第28話
アバッキオの最期編。

アバッキオの死を受け入れられず、撤退に抵抗するナランチャをたっぷり引っ張ったのが良いタメになっているおかげで「アバッキオの最後の仕事」が明らかになるクライマックスに観ていてかなりグッときた。

また、あの世でのアバッキオと元同僚の警官とのやり取りもよかったし、アバッキオが殺されるAパートラストから後半は作画の修正も良好で主人公チームの最初の死別編に相応しい力の入った作りが非常に好印象だったなあ。

「フルーツバスケット 1st Season」第4話
草摩楽羅の来訪編。

こういう正統派なヒロイン声で演技する釘宮理恵ってかなり久しぶりに聴いた気がするけど、全く衰えを感じさせなくて驚く。
今年で四十の大台に乗るとは思えぬ若々しさにはただただ脱帽するしかないな。

あと、今回は楽羅が大暴れする前半の展開が90年代っぽい激しいドタバタっぷりで観ていてちょっと懐かしかった。

「ひとりぼっちの○○生活」第4話
ソトカ・ラキターの弟子入り志願編。

この間、「ハイスクール・フリート」の再放送を観て、ココちゃん役の黒瀬ゆうこの良さを再確認したばかりだったので「はいふり」以来に久しぶりに黒瀬ゆうこの演技をたっぷりと堪能できたことにちょっとテンションが上がったよ。


2019/04/26 (金)


2019/04/25 (木)


2019/04/24 (水)

「ワンパンマン(第二期)」第15話
ガロウのヒーロー狩りの始まり編。

ヒーローたちがガロウに次々と狩られていくという展開なのだが、敗れていくヒーローたちもそれなりに見せ場を作って敗れていくので戦績ほど一方的な状況には見えず、両者がせめぎ合う感じにちゃんとなっているのが緊張感があって面白かった。


2019/04/23 (火)

「どろろ」第15話
鯖目の治める山里編・後編。

コバヤシオサム絵コンテ・演出回でいつものように我が道を行く小林治アニメだったな。

百鬼丸とマイマイオンバの湖上での決戦シーンのシャープで緻密なエフェクト作画が矢鱈にカッコよくって目を惹いた。

「ブラッククローバー」第80話
王撰騎士団選抜試験、2回戦第2試合EチームVS.Gチーム、フィンラルVS.ランギルス、ヴォード家異母兄弟対決編。

「優等生の弟VS不出来の兄」というサブタイトルだったが実質的には「陰キャの弟VS陽キャの兄」って感じだったな(苦笑)。

吉原達矢監督が原画に降臨した、ラストのフィンラルにとどめを刺そうとするランギルスのことを観戦していた黒の暴牛の全メンバーが止めに入るシーン。
仕上がりもカッコよかったし、原作の名シーンにしっかりと力を入れてくる正しい力のかけ方も好印象でよろしかった。


2019/04/22 (月)


2019/04/21 (日)

劇場用アニメ「えいがのおそ松さん」を観る。
六つ子が記憶の中の「高校の卒業式前日」に戻り、思春期の自分たちと向き合うことになるというお話。

ゲストヒロインの高橋さんが凄まじい完成度の地味メガネっ娘さんで最高だった。

思春期の頃の六つ子を描くことでレギュラーシリーズの(ニートの)六つ子とはまた別の、六つ子たちの新しい痛さを描く、というアイデアは良いし、実際に高校時代の六つ子たちを紹介するくだりは面白いんだけど、全体的に進行が段取りくさくて最後までテンションが上手くハジケきらずに終わってしまうのは残念だったな。

あと、ゲストヒロインの高橋さんは前述の通り最高の地味メガネっ娘さんで素晴らしかったのだが、エンドロールの女性ファンの心理を投影したかのような演出はいささか露骨すぎて戸惑った。


「鬼滅の刃」第3話
鱗滝の修行編。

炭治郎と錆兎の剣戟シーンがアクションの緩急がよく利いていて非常にカッコよい仕上がりだった。


2019/04/20 (土)

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第27話
ドッピオVS.リゾット編、続き。

非常にレアな田中宏紀単独作監回。

アクション的な見せ場はあまりないけれど、独特のタッチが入ったキャラ作画が全編通してとてもカッコよくって眼福だった。

ドッピオの首から鋏が飛び出すくだりは前回のカミソリや釘よりも過程がじっくりと描かれていたぶん、エグさが増していて見応えのある仕上がりだったな。

また、今回はキング・クリムゾン(未来予知機能と両腕のみ)とメタリカ、強キャラ同士の対決に相応しい終始緊張感が途切れぬ作りもよく出てきていて演出・作画両面ともに力の入った内容がなかなか大したものだった。

「ひとりぼっちの○○生活」第3話
本庄さんとの下校編と、一里家お宅訪問編と、ぼっちの病欠編の三部構成。

一里家お宅訪問編の伊達メガネでカッコつけるなこちゃんが素晴らしすぎて最高だったな。
いろいろと幼いぼっちのペースに合わせられるなこさんの包容力も凄かった。

あと、今回は全体通して描かれる「なこの見た目と中身のギャップ問題」を最後にぼっちの頑張りに繋げてまとめる構成もよく出来ていて上手かった。


2019/04/19 (金)


2019/04/18 (木)

「この世の果てで恋を唄う少女YO-NO」第3話
ジオ・テクニクス社海岸工事に関するブリーフィング編。

主人公がメガネで若くてスーツ姿が似合う継母と文字通り朝から晩まで隙あらばイチャイチャ、イチャイチャする、とにかく羨まけしからん話で素晴らしかった。

「キャロル&チューズデイ」第3話
火星移民メモリアルホールゲリラライブ編。

主人公二人ともけっこう大らかな性格をしているため、バイトが長続きしなくて職が安定しない娘と家出少女のコンビなのに悲壮感が欠片もないのが特徴的で好感触。

また、初回からだけどキャロルの運動神経のよさが派手なアクションを披露せずとも日常的な姿勢や動作から伝わってくる作りになっているのがよく出来ていて感心する。


2019/04/17 (水)

OVA「OVA ハイスクール・フリート」を観る。
TVシリーズの再放送を完走したのでその流れに乗って積みBDの山から引っ張り出す。

TVシリーズのラストから1ヶ月後の後日談。
「晴風」クラス解散の噂騒動編。

TVシリーズでは全くと言っていいほど足りてなかったご当地アニメ要素をここで一気に補充する横須賀市街探訪アニメ。

噂話がどんどん大きくなって大騒動になるという展開なのだが、その問題にオチがちゃんとつかないまま話がまとめ(新生「晴風」の話)にシフトしていくので座りが悪い。
また、作画も粗が目立ち、トータルの仕上がり的にもTVシリーズ平均並といったところでOVAとしては画的にいまひとつ物足りないのも気になった。

ただ、TVシリーズのとき、自分的にこのアニメで一番楽しめたところは「晴風」クラスの仲良しぶりだったので「晴風」クラスの面々がつるんで遊んだり、駄弁ったりしているシーンがたくさん描かれていたのはよかったな。
あと、万里小路さんの次にココちゃんが好きなキャラだったので本OVAがココちゃんメインエピソードでココちゃんの出番と見せ場がたっぷりとあったのも自分的にはちょっとポイントが高かった。

正直言ってそれ程よく出来ているとは言い難い内容なので他人にはあまりお勧めできないが、自分的には楽しめる要素が多かったので出来のワリには存外に満足できる内容だったな。


2019/04/16 (火)


2019/04/15 (月)

「なんでここに先生が!?」第2話
児嶋先生とコインランドリー編と、児嶋先生と帰省編の二部構成。

後半の話のビキニ姿の児嶋先生がいい感じに太ましくって堪らんかった。


2019/04/14 (日)

劇場用アニメ「コードギアス 復活のルルーシュ」を観る。
TVシリーズの完結から10年ぶりの完全新作続編で、タイトル通り、ルルーシュの復活編。

TVシリーズの続編と書いたがシャーリー生存ルートの続きらしい(シャーリーが生存していないと成立しない世界線のような)ので、正確には劇場版三部作の続編という位置づけかな。
これはTVシリーズの結末も動かざる一つの形として残すための処置だったりするのかしら。

ま、それはさておき、本編の内容について。

ルルーシュの完全復活はTVシリーズの完結から10年の歳月が経ちTVシリーズラストの感動も、衝撃も全ては遠い過去の記憶になった今だからこそ受け入れられる展開だな。

懐かしのオールスター総登場もの、かつての敵味方が手を結ぶドリームチームもの、その両方の側面を持つファンムービーとしても、ジェットコースター展開、異能力コンゲームの駆け引きに、メカと美少女のサービスシーンも盛り盛りな全乗せアニメ「コードギアス」の続編としてもよく出来ている完璧な仕上がりが素晴らしい。
このどちらか一つの切り口でまとめても充分成立するところを全て放り込んで濃縮させる、濃厚な娯楽性がまさに「コードギアス」といった感じで面白かった。

また、敵勢力の設定がかなりキッチリ詰められていて主人公サイドのドリームチームとちゃんと拮抗した存在感があるところ、「もし、あの結末の先があるのなら、こうあって欲しい」というところを的確についてくるキャラや作品への寄り添い方に外しがないところなんかも手抜かりが無く、よく練られていて感心した。


「鬼滅の刃」第2話
炭治郎の鱗滝左近次への弟子入り編。

禰豆子かわいいよ禰豆子。

バトルシーンにもコミカルなノリをガンガン入れて、1話目と合わせて作品の振れ幅を見せていく作り。

とにかく今回は禰豆子のリアクション、活躍ぶりがイチイチ矢鱈にかわいらしくてよかったな。

「ぼくたちは勉強ができない」第2話
武元うるかの成幸勉強会追加編入編、唯我邸停電騒動編、うるかの英単語小テスト追試対策ミッション編の三部構成。

主人公に対する恋愛意識が最初から高くて、見た目もエロい武元うるかの登場でラブコメ・エロコメ指数が一気にアップし、活性化した印象。
また、ひとつの話数に原作3話ぶん入れて畳みかけてくる構成もよかったな。

「スター☆トゥインクルプリキュア」第11話
スター☆トゥインクルプリキュア初の合体技「プリキュア・サザンクロス・ショット」発動編。

初の合体技お披露目回だからか、全体的にキャラ作画も、撮影処理も力が入っていて画面の仕上がりが上々な、正しい注力ぶりがなかなかに良い塩梅だった。


2019/04/13 (土)

「文豪ストレイドッグス(第三期)」第26話
2年3ヶ月ぶりに再開した「文豪ストレイドッグス」の第三期シリーズ。

「双黒」の始まりの物語を描く過去編・「十五歳」編の一発目、「双黒」の邂逅編。

2年以上ぶりのシリーズ再開だが間に劇場版を挟んだりしていたのであまりブランクは感じさせず、第二期以降の堅調さを順当にキープしている印象だったな。

対立しているのは変わらないが、敵味方の立っている位置が現在と180度異なる太宰と中也の関係性の構図が程よいツイスト具合で面白かった。

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第26話

ドッピオVS.リゾットの遭遇戦・開戦編。

ドッピオの電話は映像化されると面白さが一気に跳ね上がって楽しいな。

また、今回はドッピオだけでなく、占師やリゾットのキャラもよく立っていていつにも増して変人博覧会めいた内容になっているのも面白かった。

「川柳少女」第2話
大月琴の登場と七々子のダイエット編。

藤木かほるの絵コンテ・演出・作画監督・一人原画回。

ちょいエロ要素が増し、ヒロインたちのかわいらしさも初回に比べてグッと際立つようになってきて面白かった。

相変わらず川柳要素は弱いけど、そういう作品ではない(川柳を掘り下げるような作品ではない)ことはわかってきたので初回よりも素直な気持ちで楽しめたな。

「みだらな青ちゃんは勉強ができない」第2話
木嶋のチンコのサイズ問題編と木嶋の性癖問題編の二部構成。

「勉強に集中してますスタイル」(メガネ&三つ編み姿)の青ちゃんが心臓が止まるかと思うぐらいかわいすぎて興奮した。

あと、今回は木嶋のチンコのサイズに興味津々な青さんが面白すぎて堪らんかったな(笑)。


2019/04/12 (金)

「賢者の孫」第1話
まさにタイトル通りの、ファンタジー世界の英雄である賢者の孫に転生した主人公の活躍を描く、異世界転生もの。

主人公・シン=ウォルフォードの転生からアールスハイド高等魔法学院入学までの道程編。

ツッコミどころの多さも含めて至ってテンプレートな異世界転生無双もの。

アクションシーンのアクション・エフェクト作画が金田系作画でケレンミ満点なのが特徴的で目を惹いた。

「さらざんまい」第1話
カッパをモチーフ、「つながり」をテーマにして描かれる青春ファンタジー。

主人公・矢逆一稀の秘密編。

「ユリ熊嵐」以来約4年ぶりの幾原邦彦監督の新作。

幾原邦彦版「ペルソナ」みたいな内容だったな。
いつものように独創的なヴィジュアルの横溢ぶりが凄まじい。
特に「さらざんまい」(?)がはじまってからは映像と音楽が見事にハマって高まるテンションに、物語の核心部に迫るドラマのクライマックスが重なっていく構成が非常に気持ちのよい仕上がりで圧倒されてしまったよ。


2019/04/11 (木)

「世話やきキツネの仙狐さん」第1話
タイトル通りの世話やきキツネ美少女押しかけ女房もの。

仙狐さんの中野家降臨編。

今期二本目の大島美和キャラデザアニメ。
同じ美少女アニメでも「みだらな青ちゃんは勉強ができない」は少女漫画風の柔らかく繊細なタッチだったのに対して、こちらは直線的な線で構成されたいささかソリッドなタッチでデザインの方向性がかなり異なるのが面白い。

話の内容的にはクライマックスの尻尾をモフるシーンの質感表現がヒロイン最大のチャームポイントに相応しくめちゃくちゃ凝っていて迫真性の高い仕上がりになっていたのが非常に正しい力のかけ方をしていてよかったな。

「キャロル&チューズデイ」第1話
SF少女音楽ユニット成り上がりもの。

チューズデイのアルバシティ上京→キャロル&チューズデイ結成編。

全編通してヴィジュアルの充実ぶりが相当なものだったが、山場の演奏シーンはとりわけ力が入っていて思わずちょっと見入ってしまった。
リアリティに溢れる緻密な演奏作画に、照明と間合いの緊張感が素晴らしくって圧巻だったな。

また、チューズデイの家出と、キャロルとチューズデイの出会いのドラマ、メインキャラ及びそれらの関係性の紹介の仕方もスマートでとても観易くまとまっているのもよかったな。


2019/04/10 (水)

「異世界かるてっと」第1話
「この素晴らしい世界に祝福を!」、「オーバーロード」、「幼女戦記」、「Re:ゼロから始まる異世界生活」の異世界転生もの4作品をクロスオーバーさせたSDキャラショートコメディスピンオフもの。

4作品の主要キャラ集結編。

扱う作品の数、登場するキャラクターの数が多すぎるのでとりあえずキャラを一ヶ所に揃えたところでタイムアップ。

スタジオぷYUKAIの制作なので何だかんだでそれなりのものに仕上げてくるような気はするが、初回の苦心が伺える立ち上がりを見ると4作品のちゃんぽんなんて面倒なことはせずに普通に3分アニメの4本立てにした方がよかったんじゃないの?と観ていてちょっと思ってしまった(苦笑)。

「ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!」第1話
「ストライクウィッチーズ」のスピンオフ日常コメディ。

フリーハンドで一発描きしたみたいな作画がえらく特徴的。
「これはひとつの『味』として捉えて欲しい」という思いはヒシヒシと伝わってくるのだが、正直な感想としてはただの低コストアニメにしか見えないのがツラかった(苦笑)。

「ワンパンマン(第二期)」第13話
約3年3ヶ月ぶりに再開した「ワンパンマン」の第二期TVシリーズ。

第一期の最終回からそのまま続き。
S級ヒーロー7位キングの秘密編。

鬼神G4の装甲の金属の処理が凝っていてなかなかカッコよかったな。

ハイクオリティな作画による超絶バトルアクションによって面白さが支えられていた作品だったので、監督と制作会社の変更はかなり気になるところだったのだが、初回は前作と遜色のないクオリティがキープされていたのでとりあえずいまのところは安心したよ。


2019/04/09 (火)

「RobiHachi」第1話
SF版「東海道中膝栗毛」。

主人公・ロビーとハッチの邂逅編。

非常に端整なキャラ作画、キャラ立て・対比が明快な主人公コンビ、クライマックスに変形合体ロボが出てくる意外性など、よく出来ているが、話を引っ張る主人公たちの会話劇にキレがないので観ていて少し眠たくなった。
「地球防衛部」シリーズもシリーズを重ねるごとに会話劇がユルく、キレのない感じにシフトしていったので高松信司監督のトレンドはこのユルい感じなのかもしれないが、男の同士のユルい絡みには本当に興味が湧かないので自分にはちょっと向かない印象だったなあ。


2019/04/08 (月)

「消滅都市」第1話
タイトル通り「消滅した都市」の謎を巡るSFサスペンスアクションもの。

もう少し地に足のついた内容を想像していたのだが、蓋を開けたら超絶バイクアクションとスタンドで戦う、予想外のトンデモバトルアクションもので驚いた(笑)。

いろいろ安くて、大雑把な話なのだが、見せ場のアクションシーンの勢いのあるトンデモぶりで一気にうっちゃってくる姿勢がちょっと爽快で観ていて意外と面白かったな。

「Fairy gone フェアリーゴーン」第1話
ライトノベル作家の十文字青が脚本・シリーズ構成を務めるTVアニメオリジナル作品で、妖精を兵器として軍事利用する技術が確立された異世界を舞台に違法妖精取締機関「ドロテア」の戦いを描くダークバトルファンタジー。

主人公・マーリヤとヴェロニカの再会編。

画は端整で雰囲気もあるが、キャラや設定、話の展開に面白味・新鮮味がなく退屈な仕上がり。
P.A.WORKS制作のダークバトルファンタジーは昨年の「天狼 Sirius the Jaeger」も冴えない感じだったせいか、悪い意味で印象が被る。

昔のマッドハウス作品や恩田尚之キャラっぽい少しバタ臭いリアル系のキャラクターデザイン/キャラ作画は自分好みな感じなのでお話の方をもう少し頑張って貰いたくなる内容だった。

「真夜中のオカルト公務員」第1話
オカルト的事象の管理を担う区役所の担当部署「夜間地域交流課」を舞台にしたお仕事もの系ファンタジー。

主人公・宮古新の夜間地域交流課配属編。

新宿の街を描くシーンの背景美術とレイアウト、それに音楽のセンスがよくって目を惹いた。

また、オカルト事件もの色よりも、役所仕事もの色の方が強く前に出ている感じも新鮮味があってよかったな。

「なんでここに先生が!?」第1話
女教師もの・ハプニングシチュエーション系学園エロコメ。

地上波放送は規制版なのであまり身を入れて観る気にはなれないが、年上ものは大好物な上、(初回だけかもしれないけれど)キャラ作画もよかったのでエロコメものとしてはそれなりに満足できる内容だった。

「八月のシンデレラナイン」第1話
ソーシャルゲーム原作の、女子高生野球もの。

硬式野球部の足がかりとなる同好会設立編。

キャラ作画はもっと頑張れって感じだったが、野球描写がかなり丁寧で経験者と初心者の差が「画を見れば分かる」作りにちゃんとなっていたのはよろしかったな。

また、全体的に優しい語り口なのも雰囲気がよくってその点なんかもなかなか好印象だった。


2019/04/07 (日)

劇場用アニメ「劇場版 シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉」を観る。
ドローン兵器の思考コントロールシステム「メビウス」を巡る大騒動編。

「シティーハンター」すぎる「シティーハンター」という評判通り、紛うことなき「シティーハンター」すぎる「シティーハンター」な映画なのが素晴らしかったな。

最初は現代的にアップデートされたキャラ作画と、かつてのシリーズとやっている事の変わらなさに若干の違和を感じたが、次第に慣れた。

お客さんに楽しんで貰おうという意識が強く感じられて、それがあまり滑らずに上手くいっているのが好印象。

話も、画も緩いんだけど、それもまた元々のシリーズ等身大な感じでマイナスになっていないのは強みだな。

レギュラーTVシリーズの歴代主題歌を劇中歌としてバンバン使っていくサービスもニクかった。

終盤の新宿遊園(新宿御苑)でのバトルはちょっとダレたが、アクションのアイデア、組み立ても概ねよく練られていて楽しかったな。

あと、立体感のあるキャラ作画による女性キャラの造形が非常に自分好みでその点なんかも眼福だった。


「鬼滅の刃」第1話
人食いの鬼と、それを討伐するために組織された剣客集団「鬼殺隊」の戦いを描く、バイオレンスバトルファンタジー。

竈門家一家惨殺編。

キャラデザ・キャラ作画が原作よりも緻密かつ繊細な洗練されたタッチでまとめつつも、キャラの目力の強い表情は外さずに再現することで原作の絵柄の雰囲気もしっかりと押さえた形になっているのがよく出来ていて感心する。

また、映像全体的にもufotable制作らしいヴィジュアルの充実ぶりがなかなかのもので非常に見応えのある仕上がりだった。

「ぼくたちは勉強ができない」第1話
得意科目以外はからきしな天才少女たちと、その苦手教科克服のための教育係となる苦学の秀才少年が主人公の学園ハーレムラブコメもの。

唯我成幸の古橋文乃・緒方理珠教育係拝命編。

原作の絵柄から肉感・身体性を引いた感じのキャラデザはあまり自分好みではなかったけれど、作画は丁寧、話運びも淀みがなくって初回から手堅く面白かった。

「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」第101話
水月と香燐の合流編。

サラダが香燐によく懐いていて、香燐もサラダのことを溺愛している関係性が尊く、香燐の相手をしているときのサラダさんのはにかんだ表情が最高にかわいらしくて堪らんかった。


2019/04/06 (土)

「とある魔術の禁書目録III」第26話(最終回)
ベツレヘムの星攻略戦の決着編。

これで「無印」シリーズは終了らしいけど、全くひと区切りついた感じにはならないのな(苦笑)。

第二期の終盤あたりからその気配はあったが、第三期は完全に原作ファン向けの「わかる人にわかればいい」って感じの作りで原作未読の自分にはついていくのが大変だった。

特に今回は天使っぽくなって飛び立った一方通行が次に登場したときには学園都市の追跡部隊に拘束されている展開が本当に意味がわからなくって困惑するしかなかったよ。

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第25話
VS.ノトーリアスB・I・G、スパイス・ガールの覚醒編。

ヒットマンチームと父親に命を狙われ続けるストレスが溜まりに溜まっていたせいか、バトルになると一気に言葉遣いがハジケた感じになるトリッシュ/スパイス・ガールのテンションの高まり具合がなかなかにエキセントリックで面白かった。

「フルーツバスケット 1st season」第1話
「フルーツバスケット」の17年ぶりのリメイクTVアニメシリーズ。

主人公・本田透の草摩家分家宅居候生活開始編。

旧作はかなり好きだった記憶がある(当時はまだ漫画を読む習慣があったので原作本にも手を出していた記憶がある)が、もう17年も前の話なので内容はほとんど覚えていない。

総じて丁寧な作りでなかなかに堅調な滑り出し。

浮き世離れしたヒロインに石見舞菜香という配役も上手くハマっていてその点なんかもよろしかった。

「川柳少女」第1話
川柳による筆談でしか会話ができないヒロインが主人公の、「川柳」をメインモチーフにした美少女日常学園もの。

川柳による筆談でしか会話ができないコミュ障ヒロインのことを何の偏見もなく、素直に受け入れてしまうくらい優しく、トガリのない世界観と、パステル調の淡い色使いがマッチしていて良い塩梅。

ただ、ユルい美少女日常コメディとしては手堅く楽しめる内容だったが、初回を観たかぎりではメインモチーフの川柳の魅力が全く伝わってこないのは観ていてちょっと気になったな(苦笑)。

「みだらな青ちゃんは勉強ができない」第1話
官能小説の大家の父親が変態なせいで異性に対して強い嫌悪感を持つヒロインが主人公の、美少女学園ラブコメもの。

木嶋拓海の告白編。

明るく楽しくテンポのよい自分好みの下ネタ系エロコメで好印象。
また、大島美和のキャラデザも矢鱈にかわいくってよかったな。

「ひとりぼっちの○○生活」第1話
ぼっち気質のヒロインが「中学卒業までにクラス全員と友達になる」という唯一の親友との約束を果たすために、脱ぼっちを目指して奮闘する美少女学園コメディ。

主人公・一里ぼっちの中学校入学編。

一話完結の物語としてもよく出来ている上々な導入編。

頭が悪くて、不器用で、臆病で、上手くいかないことばかりだけど決して悪いヤツではなく、お人好しなところもあって憎めないヒロインの、一言では説明できない複雑な人物像を丸々1話かけて丹念に描き出しているのが素晴らしい。
最初は「どうしようもないヤツだな」という印象だったヒロインのことを最終的にはちょっと好きになれるようにストーリーが上手く組み立てられているのが本当によく出来ていて感心する。

また、初回だけかもしれないけれど、えらく端整で丁寧な作画も非常に良い仕上がりだった。


2019/04/05 (金)

「叛逆性ミリオンアーサー」第11話
「叛逆性ミリオンアーサー」の分割2クール後半戦。

ファルサリアとの邂逅後、拠点から消えた団長アーサー以外のメンバーの捜索行・鉄拳アーサー&錬金アーサー編。

今回はシリーズ再開一発目らしい良好なキャラ作画でマント未着用の団長アーサーのドスケベボディをたっぷりと堪能できる内容だったのがよかったな。


2019/04/04 (木)

「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」第1話
アダルトゲーム原作のパラレルワールドをメインテーマにしたSFサスペンスファンタジーで、近年流行の90年代ヒット作リブートもの。

主人公・有馬たくやとユーノの邂逅編。

主要キャラの顔見せ紹介ツアーこなしたのちに、クライマックスで「最初の並列世界移動」というイベントが発生するという構成なのだが、演出が不在なのかと思ってしまうほど、とにかく平板な作りで引っかかりどころがまるでなく、ゲーム原作ものにありがちな「膨大な原作の内容を限られた映像の尺に収める(ねじ込む)のに精一杯」な作品になりそうな予感がビンビンと伝わってくる初回だった。


2019/04/03 (水)

OVA「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか OVA」を観る。
TVシリーズの再放送を完走した流れで積みBDの山から引っ張り出してチェック。

TVシリーズ最終話の最終決戦後~地上帰還のエピローグまでの間の話で水着で温泉回。

鈴木洋平監督は「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」は微妙な出来だったが、その前哨戦だったこれは手堅い作りで面白いのな。

単発のTVシリーズ続編OVAとしてはまさに「こういうのでいいんだよ こういうので」といった感じの内容で、総じてベタだけどお色気サービス・エロコメ展開のパターンを豊富揃えて最後まで飽きさせない作りになっているのがよろしかった。
また、お色気サービス回としては外してはならないキャラ作画もOVAらしく安定していて出来がよく、その点なんかもソツがなかったな。


2019/04/02 (火)

「ポプテピピック TVスペシャル」
二話連続放送編成の単発TVSP。

白虎版以外は何とか全部チェックした。

レギュラー放送終了から1年ぐらいしか経っていないけど流行りものだったせいか、何だか既に懐かしいな。

放送局ごとに出演声優を変えるとか、リアルタイムで放送を観ただけでは消化しきれない、更なる仕掛けが用意してあるアイデアのヒネり方、裏のかき方が本当に凄いなあ。

また、共通の内容的にも大張正己、「星色ガールドロップ」のOPタイトルアニメ、蒼井翔太ENDなど、スペシャル放送回に相応しいスペシャルなネタ盛りだくさんで豪華な作りがなかなかよかった。

「モブサイコ100II」第13話(最終回)
ボスとの最終決戦編、続き。

芹沢がボスとの別れ際に「お前は他人につけ込まれやすいから気をつけろ」という忠告を受けたのに社会復帰の第一歩から早速、霊幻につけ込まれているラストのオチに笑う。
(まぁ、霊幻なら利用はしても悪いようにはしないだろうし、唯一にして最初の友達のモブと同じ職場なのは心強いだろうから社会復帰の第一歩としては存外に悪い選択ではないのかもしれんけど)

ボスとの戦いの最終局面も期待に違わぬ超絶アクション作画の連続で大満足。

また、モブが何度もすれ違い、何度も諦めそうになりながらも最後までボスのことを切り捨てることなく、救いの手を差し伸べ続ける展開も粘りの利いた、まさに「葛藤」のドラマがなかなかに見応えのある内容でよかったな。

「キャプテン翼(2018年版)」第52話(最終回)
全国中学生サッカー大会・決勝・南葛VS.東邦編・その6、決着編。

全国中学生サッカー大会編の決着をもってソツなく終了。

Jr.ユース日本代表のユニフォームは現実(現行ヴァージョン)には寄せず原作準拠の1987年ヴァージョンなんだな。

土壇場で同点に追いついた東邦はもちろんのこと、逃げ切れなかった南葛の方も同点同時優勝を素直に喜んでいるので勝敗がつかないラストなのに後腐れ無く終わった感じになっているのが好感触。
また、この結果に視聴者も納得できるだけの、両チームともにまさに死力を尽くした戦い、説得力のある試合内容に決勝戦編全6話がちゃんとなっていたのもこの作品らしい勘所を外さぬ作りで素晴らしかった。


2019/04/01 (月)

「荒野のコトブキ飛行隊」第12話(最終回)
イケスカ上空に開きはじめた「穴」を巡る、自由博愛連合と反抗勢力との最終決戦編。

前回に続き、今回もほぼ1話丸々空戦展開でなかなかの見応えだった。
市街地を舞台にビルや橋、巨大クレーンが並ぶ建設中のイサオタワーなど多様な構造物を縫いながらの曲芸飛行的なドッグファイトの連続が観ていてとても楽しかったな。

また、前回に引き続き総力戦的展開はアツく、コトブキ飛行隊の面々がひとりひとり徐々に脱落していく展開も手に汗握るような緊張感があってその点なんかも面白かった。

「賭ケグルイ××」第12話(最終回)
100票オークション編・後編。

アニメオリジナルキャラ、×喰零のドラマ・存在をキッチリと消化しきり、最後は物語を原作に返す形でソツなく終了。

早見沙織の姉役に能登麻美子という配役が完璧すぎて素晴らしい。

百喰一族との間に厳格な上下関係は存在しても理不尽に、或いは過度に虐げられていた様子はないので零の下克上にはそれ程のカタルシスがないし、百喰一族との共闘・ギャンブルを通しての意思疎通という展開は公共財ゲームのときと被るので逆転劇にもあまり意外性がなく、ゲームの盛り上がりはいま一つだったが、100票オークション終了後の問答の快楽主義的ギャンブル論はわかり易くキレイなまとめでよかったな。

また、くだんのクライマックスはキャラ修正がいつにも増して濃く、艶めかしいのもよろしかった。