2017年
10月

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2017/10/31 (火)

「おそ松さん(第二期)」第5話
季節外れの「夏」をテーマにした短編集。

EDの「イヤミ音頭」、歌詞が最低だがキレ味が鋭くて面白かった。
印象的なサビの「シッコシコ♪」も癖になるフレーズだが、歌い出しそうそうの「夏が来ました どっちらけ ブサイクにゃ地獄」もいきなり相当にパンチが利いていてよかったな。


2017/10/30 (月)

「妹さえいればいい。」第4話
バレンタインデー編と確定申告編の二部構成。

小説家の節税対策事情という業界話だけでも面白いのに、金髪ロリ中年による夜のオカズ解説羞恥責めプレイというスパイスの利かせ方も強烈で後半の確定申告編は非常に愉しい仕上がりだった。

「クジラの子らは砂上に歌う」第4話
スオウ救出ミッション発動編。

今回はアホチョロ巨乳お姉さんこと、ギンシュ姐さんの、過酷な本作世界観における清涼剤的な陽性キャラっぷりがなかなかに美味しいキャラ立ちっぷりで好かったな。

「ボールルームへようこそ」第17話
合宿編、続き。

ちーちゃんの繊細さ加減が本当にかわいい痴話喧嘩回だった。

あと、今回は入浴シーンの、熟女らしく適度に脂肪がのったマリサ先生の豊満な裸体の肉感が眼福すぎて最高だったな。

「干物妹!うまるちゃんR」第4話
クリスマス編と正月編の二部構成。

シルフィンのピュアキャラ好感度爆上げ回。

今回描かれたドイツ在住時代の幼少期には開眼していなかったシルフィンの万華鏡写輪眼が一体いつ開眼したのか観ていてちょっと気になった。


2017/10/29 (日)

劇場用アニメ「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」を観る。
TVアニメ「響け!ユーフォニアム2」の総集編・・・というより久美子とあすか先輩のエピソードの再編集版。

久美子とあすか先輩のエピソードに集中した的確かつ淀みのない構成が素晴らしい。
特に全国大会での演奏のあとの、久美子と姉とのくだりをバッサリカットしているのにはシビれたな。
久美子にとってのあすか先輩を語る上で外せない内容だったからとはいえ、久美子と姉のエピソードは久美子とあすか先輩のエピソード以外では唯一キッチリと描かれていた話だったのに最後の山場はあすか先輩との話とは関係ない&ここで姉との話が盛り上がってしまうと話の焦点がブレるから、という感じで容赦なくカットしているのが潔すぎて堪らんかった。

あと、役者の芝居は全部録り直しているんだろうけど、TVシリーズときの熱がしっかりと再現されているのもよろしかったな。
お宅訪問のくだりと、最後の直談判のくだりと、卒業式のくだり、久美子とあすか先輩のタイマンシーンはどれもTVシリーズと同様に黒沢ともよの熱演ぶりが大したもので引き込まれた。
また、役者の芝居的にはそろそろ芸歴が10年を超えて芝居が成熟してきた寿美菜子の演技の巧さをガッツリと堪能できたのもよかったな。


「宝石の国」第4話
ナメクジの正体・アドミラビリス族の族長ウェントリコススの罠編。

斎藤千和のこういうハッチャケ演技を久々に聴いた気がして何だかちょっと懐かしい。

シンプルな宝石たちとは対照的に複雑で凝ったデザインなウェントリコスス(完全体)の造形がおっぱいがデカいところも含めてなかなかよかった。

「ラブライブ!サンシャイン!!(第二期)」第4話
ダイヤちゃん誕生、バイト編。

第一期では三年生の中で一番出番が多かったが、メインのドラマはやらずに終わったダイヤちゃんメイン補完回。

第二期になって果南ちゃんがポンコツ化したため、ダイヤちゃんが相対的に優秀キャラに成り代わってんな。

黒髪お嬢様キャラらしい気品のある美しさと、不器用に空回り続ける可愛らしさのギャップが絶妙、1話丸々ダイヤちゃん弄りに徹した内容もボリューム満点で質的にも、量的にも満足度の高い単発キャラ萌え回だった。

「ブレンド・S」第4話
天野美雨のスティーレ加入編。

メガネ・年上キャラ・種﨑敦美声と三拍子揃った美雨さんに興奮。

今回は苺香さんのニーソではなく美雨さんのガーターだったけど、相変わらずフトモモがいいな、このアニメ。

あと、種﨑敦美が種﨑敦美としてエロいキャラをやるのって何気にあまりなかったので何だかちょっと新鮮だった。

「鬼灯の冷徹 第弐期」第4話
芥子の過去語り編と、ハロウィン編の二本立て。

芥子さんのキャラ声のままで歌う「かちかち山」の童謡がえらくかわいらしくてよろしかった。

「魔法使いの嫁」第4話
猫の街・ウルタール編。

絵コンテになかむらたかし。
何かえらい久しぶりにTVアニメで名前を観たな、と思って調べてみたら日本のTVで名前がクレジットされるのは「ファンタジックチルドレン」以来12年ぶりらしくて驚く。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」第38話
ペコリンの人間化編。

一年前のプリキュアでも同じことを思った気がするが、性別を全く感じさせない怪異がまさかの雌で驚く。

人間化ペコリンは最初は原形を留めすぎな奇抜なヘアースタイルに戸惑うだけだったが(笑)、「はじめてのお使い」も、スイーツ作りのくだりもなかなか健気で最終的にはけっこうキャラ好感度が高かったな。


2017/10/28 (土)

「将国のアルタイル」第16話
ルメリアナ大戦勃発編。

バルトライン帝国VS.反帝国陣営の構図が完成するまでの、内と外、両面での主導権争いを描いた国際政治の駆け引きがなかなかに入り組んだ作りで面白い。

また、今回はフウシオスタジオグロス回で珍しく全編通して安定して作画が端整なのも物語のターニングポイントに見合った注力ぶりでよろしかったな。


2017/10/27 (金)

「Just Because!」第4話
初詣編。

後半、告白に向かうまでの流れの緊張感がいい感じ。

また、深夜の昏い急な階段の下りというロケーションも諸々のネガティブな状況をわかり易く表現していてよかったな。


2017/10/26 (木)

「僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件」第3話
香坂家初訪問編と初デート編と花見編の三部構成。

実戦経験を経た上でエロトークをかましまくる香坂ママンが耳年増なだけの香坂さんの万倍エロくて興奮した。


2017/10/25 (水)

「Infini-T Force」第4話
ハロウィン編。

サキュバスにしか見えないけどヴァンパイア。

エロスあり、バトルあり、悲劇ありと今回も盛りだくさんな内容だったが、ラストのラジャ・カーンさんのお宅訪問が面白すぎて最後に全部浚われていった印象(笑)。

あと、今回は自分の身体を撫でながら目的を語るシーンのベル・リンさんがエロくてよかった。


2017/10/22 (火)

「つうかあ」第3話
鈴鹿女学園ペア編・後編。

衝突から和解までを描いたお嬢様とはみ出し者の百合話の顛末の、ツボを手堅く押さえた作りがなかなかに好感触。

また、競技のキチガイっぷりをわかり易く示した、レーシングサイドカーの乗り方、ドライバーとパッセンジャーの信頼関係の基本講座と、「花火」のくだりのトリビア展開も楽しくってよかったな。

「ネト充のススメ」第3話
林とリリィさんの相方契約成立編。

今回も充実の能登麻美子オモシロ演技アニメだったな。

取引先相手との電話の何気ないやり取りで泣き出すところもヤバいが、リリィさんとの相方契約が成立して異常な自覚はありつつも舞い上がる森子さんの精神的なすり減り具合がなかなかだった。


2017/10/23 (月)

「アニメガタリズ」第3話
みのあの初秋葉原体験&アニメ研究会発足編。

自分でも腫れ物扱いな自覚のあるカイカイ先輩がそんな自分の全てをそのまま素直に受け入れてくれる女の子に出会ってしまったら、これはもう恋に落ちるしかないだろう。

ま、それはさておき。

今回は3話で「3話切り」について語るまさにストレートなメタネタ回だったなあ。

あと、秋葉原探訪のくだりのパチモン版権イラストの数々がボリューム的にけっこう頑張っていて感心した。

「妹さえいればいい。」第3話
沖縄&北海道豪遊編。

海で水着回ならぬ海で全裸回。

難聴主人公の自虐セルフパロディあり。

劇中劇ネタ天丼のオチは「しょーもない内容に豪華な役者をあてるギャップネタ」の天丼だったが、桑島法子、椎名へきる、中田譲治、能登麻美子、緑川光、堀江由衣、石田彰、ゆかなという物量でうっちゃるパワープレイがハンパなくってなかなかの破壊力だったなあ。

「血界戦線 & BEYOND」第3話
レオのカツアゲ被害と、ザップの猫探索と、スティーブンのホームパーティーの3エピソード並走編。

最後に並走する3つのエピソードの主人公たちが救われたところでスパッと終わる幕引きのキレ味が、この作品らしく「粋」でなかなかよかったな。


2017/10/22 (日)

「宝石の国」第3話
巨大カタツムリに捕食されたフォスフォフィライトの再生騒動編。

ダイヤモンドちゃんヒロイン回。

ダイヤモンドの疾走シーン全般の躍動感、フォスの復活シーンの液体の緻密な表現がどちらも映像的に大変見応えのある仕上がりで素晴らしかった。

「ラブライブ!サンシャイン!!(第二期)」第3話
学校説明会/ラブライブ予備予選当日・ダブルブッキング編。

前半の会話(コント)のテンポがヤケに早いな、と思ったら、後半にライブシーンが2本も立て続く構成だったからなのか。

ともあれ今回はどちらもクライマックスと言えるような力の入ったライブシーンが2本も用意されている豪勢な作りが大変な見応えだったなあ。

また、二手に分かれる現実的な対応に収まるかのように見せかけてひっくり返す展開や、スタッフクレジットを流して終わったかのように見せかけてからラストにライブシーンをもう一本追加する、要所のフェイントのかけ方も上手くてなかなかよろしかった。

「アイドルマスター SideM」第3話
DRAMATIC STARSデビューステージ編。

ドラマのクライマックスの空港でのくだりからラストのステージまでの流れが手堅くも盛り上がる作りでよく出来ていた。

また、ライブシーンのヴィジュアルも力強くキレのあるダンスがなかなかにカッコよくキマッていて〆の見せ場に相応しい充実ぶりがよろしかったな。

「ブレンド・S」第3話
デート(?)編と18禁同人誌忘れ物編の二部構成。

見た目も、心もHな夏帆さんが本当に素晴らしい。

あと、今回は苺香さんが膝枕をしてあげるくだりの、フトモモの迫力と存在感も眼福だった。

「魔法使いの嫁」第3話
ドラゴンの巣編。

山場の智世と老いたドラゴンとの絡みのくだり、印象的なカットをたっぷりと間を取って見せる演出でドラゴンのキャラに見合った雄大な雰囲気を上手く引き出しているのがなかなかよかった。


2017/10/21 (土)


2017/10/20 (金)

「いぬやしき」第2話
獅子神皓の跳梁のはじまり編。

獅子神の虐殺シーンは獅子神のテンションが平時とほとんど変わらず、態度や感情に過度な強さも、熱も、振幅もないのが本物のサイコパスっぽくってなかなかよく出来ていた。


2017/10/19 (木)

「このはな綺譚」第3話
蓮メイン回にして棗×蓮回。

想い人に言い寄ってくるライバルの性別が想い人と同性ではなく異性で安心するとかいう、レズ脳の狂気に困惑(笑)。

内容全体的には小利口で小生意気な腹黒キャラと見せかけて、実は感受性が強くてよく泣く繊細キャラだった蓮のギャップ萌えがいい感じで今回もなかなか楽しい仕上がりだった。

「僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件」第2話
篠崎妹と香坂さんの初対面編と、雫姉ちゃんのお料理教室編の二部構成。

今回は相手に攻勢に出られると途端に勢いをなくす雫姉ちゃんのヘタレぶりがなかなかかわいらしくてよろしかったな。


2017/10/18 (水)

「食戟のソーマ 餐ノ皿」第3話
月饗祭初日・二日目編。

月饗祭編は秋の選抜編を経て互いに実力を認め合い仲良くなった「玉の世代」同士の掛け合いが楽しくて好感触。

あと、今回は創真と恵の会話の後ろで胡椒餅をモグモグしながら見切れている貞塚ナオが妙にかわいくって矢鱈に印象的だったなあ。

「Infini-T Force」第3話
VS.ダミアン・グレイ編。

ポリマーとダミアンの因縁の対決がドラマではなく「設定の説明」になってしまっているのはあまり上手くはないけれど、隕石攻撃を3ヒーローの超必殺技の三段構えで阻止する流れはアツいシチュエーションをカッコいいヴィジュアルでキッチリと仕上げているのが実に見事で素晴らしかったな。


2017/10/17 (火)

「つうかあ」第2話
女子高校レーシングニーラー全国大会参加者、三宅島集結編。

主人公ペアの母親役の中の人が「逮捕しちゃうぞ」の主人公ペアという声優ネタがにくかった。

「おそ松さん(第二期)」第3話
「げんし松さん」と「チョロ松と一松」と「トト子の挑戦」の3本立て。

「げんし松さん」。
原始人シュチュ・オナホ開発編。
普通にただのパントマイムでも成立する話なのに何故か原始人要素を盛り込んでカオスにしているのが面白かった。

「チョロ松と一松」。
チョロ松×一松編。
グループで遊んでいるときはいいけど、サシになると距離感すらつかめなくなる関係性という設定を使ったシチュエーションコント。

あるあるネタからだんだん心理学の実験みたいな方向に話を転がしていき、興味を引きつける展開のさせ方が上手くてなかなかよろしかった。

「トト子の挑戦」。
照英編。
「これが大ヒットアニメの力か・・・」といった感じの唐突なタレントゲスト回。

どんな狼藉も受け止める照栄の聖人君子ぶりを弄り倒すというネタだったが、実際に一番偉いのは劇中で描かれる照栄の様々な聖人君子ぶりではなく、この悪ふざけにも程があるオファーにキッチリ全部付き合ってくれたことだったりするというのがなかなか高度なネタだった。

「ネト充のススメ」第2話
森子と桜井優太の初リアル接触編。

現実とネトゲが交差するような展開になって初回よりもだいぶ楽しんで観ることができた。

また、今回は凝った画作りとか、センスのよい芝居付けとか、画的にも目を惹くシーンがけっこう多く見受けられたのもよかったな。


2017/10/16 (月)

「アニメガタリズ」第2話
アニメ研究会メンバー集結編。

初回は薄さが気になったけど、これはアニオタが半ば自虐的に自分と同類の奇行を愉しむタイプの作品ではなく、アニオタとしての自意識が芽生えるか、芽生えはじめたばかりのアニオタ入門者に向けて優しく背中を押してあげるタイプの作品なんだな。
だから主人公たち(アニメ研究会のメンバーたち)が小綺麗な人ばかりで見た目が厳しい人がいないのも、内容に毒気がないのもたぶんそのためなんだろう。

オタクサークル系アニメは今ではたくさんあるけれど、意外とこういう入門編的スタンスに徹した作品って少ないので新鮮でちょっと面白かった。

「妹さえいればいい。」第2話
京と伊月、京と那由多の出会い編。

基本的には仲の良い友達グループだけど、それぞれが誰かしらに対して劣等感を抱いていて腹の底には葛藤が渦巻いている、という適度に苦みの利いた青春模様が良い味わい。

あー、あと、今回は京さんが上着とブラを脱ぐシーンの非常に丹念な脱衣・おっぱい描写が大変素晴らしくってとても眼福だったなあ。

「ボールルームへようこそ」第15話
多々良の小笠原ダンススタジオ→兵藤ソシアルダンスアカデミーへの移籍編。

ダンスと同じで相手に合わせる気がない――暴言は吐く前から言葉の投げ方に会話をする意志が感じられない、釘宮役の櫻井孝弘の演技が印象的でよろしかった。

「血界戦線 & BEYOND」第2話
幻界病棟ライゼス編。

「Re:CREATORS」に続き再び鈴村・坂本夫妻が敵味方に分かれて対決。

独りで三世代のメガネっ娘を愉しめるゲストヒロインのルシアナさんが素晴らしかった。

また、お話の内容自体もかなりの詰め込み展開だったが、メリハリの利いた構成演出の巧さで上手に捌いているのがよく出来ていて面白かったな。


2017/10/15 (日)

「ラブライブ!サンシャイン!!(第二期)」第2話
説明会用とラブライブ予備予選用の新曲制作編。

第二期シリーズからは別ルートに入るのかと思ったけど、結局、第二期シリーズも前作をなぞるのね(苦笑)。

ま、それはさておき。

今回は第一期シリーズでは終盤からのグループ合流でキャラの掘り下げが不足気味だった三年生組の掘り下げ補完回といった感じの内容だったな。
ラストの曲ができる流れはチト強引だったが、果南先輩のまさかのポンコツ化(笑)も、コミュ障集団のせいで三年生組との絡みがあまりない一年生組と三年生組との絡みもなかなかに新鮮な切り口で面白かった。

「3月のライオン(第2シーズン)」第1話
半年間の充電期間を挟んで再開した「3月のライオン」の分割4クール後半戦。

将科部の始動と宗谷名人の名人戦編。

シリーズ再開一発目だからかいつにも増して画作りに気合いが入っていて全体的に見応えのある仕上がりだった。
また、名人戦のおやつの話題から「将棋」の話を「科学」の話へと繋げていく流れもなかなかに上手くてよかったな。

「ブレンド・S」第2話
新メニュー対決編。

鬼頭明里がサプライズ的に担当した百合イラスト、その達者な画力もカラーで4枚も描いている分量も本当に大したもので驚いた。

あと、今回は苺香ちゃんがニーソを脱ぐシーンでニーソの圧力から解放されたフトモモ肉が一瞬ちょっとたるむ表現がなかなかに芸コマで素晴らしかったな。


2017/10/14 (土)

劇場用アニメ「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」を観る。
「交響詩篇エウレカセブン」シリーズ5年ぶり、劇場用アニメとしては8年ぶりの新作。

「交響詩篇エウレカセブン」TVシリーズのレイ・チャールズ編(19話~24話)を元にした再編集・リメイク版に、TVシリーズ本編では描かれなかった「サマー・オブ・ラブ」の出来事を完全新作アニメとして冒頭に追加した構成。

時系列を激しく行き来させる凝った構成だったが、訳あり家族の、思春期の少年の葛藤と自立への第一歩を軸にしたホームドラマというテーマと語り口がわかり易いので入り易い。
TVシリーズの素材を元によくぞここまでキレイに再構成したもんだ、と感心するしかないくらい描き出そうとしているものがキレイにまとまっていて感心する。

・・・・・・にしても、そのためにロボットアニメであることを完全に放棄していたり、月光号に戻ってからの展開を描かずに終わっているのは大胆、というか大した思い切りのよさで驚いたな。

あと、映像的には冒頭30分の新作パートがまさに圧巻の出来栄えだった。
戦闘シーンが延々と続く「最前線のドラマ」を圧倒的な物量と密度のヴィジュアル、迫力の音響で緊張感たっぷりに描いていて観ていて大変興奮してしまったよ。

想像以上、期待した以上に出来がよかったので、この先の「2」と「3」ではどういう仕掛けが待っていて、三部作としてどういう形にまとまるのか凄く楽しみ。
・・・つーか、本作が本当によく出来ていてとても上手くまとまっているので「エウレカセブン ハイエボリューション」はこれで終わってしまってもいいような気もさえもするけれど(苦笑)。


「少女終末旅行」第2話
風呂編・焚書編・焼き魚編の三本立て。

今話からOP/EDが公開。
どちらもスタイリッシュでよく出来ているが、特に原作者自らが制作したらしいEDは手描きのタッチを残しつつもよく動く非常に味のある仕上がりで目を惹いた。
全編全力で描ききっていて原作漫画家が余技でやっているようには見えないガチっぷりが素晴らしかったな。

「将国のアルタイル」第14話
銀色の都(アルギュロス)編。

ルメリアナ大陸周辺全土を巻き込んだマフムートの貿易戦略のダイナミズムがなかなかものでトルキエとバルトライン二国間の抗争に収まらないスケールの拡げ方がよろしかった。

あと、今回からOP/EDがリニューアル。
新OPのコンテ・演出は前期OPから引き続き宇田鋼之介が担当していて前期OPで自分が好きだった本編の名場面を時系列をシャッフルして流す構成演出が今回も引き続き採用されているのが嬉しかったな。


2017/10/13 (金)

「いぬやしき」第1話
UFOの事故に巻き込まれてサイボーグとして再生した初老の冴えないサラリーマンが主人公のSFアクションもの。

主人公・犬屋敷壱郎ともうひとりの主人公・獅子神皓のサイボーグ再生編。

お話的にはいたってオーソドックスな異能を授かったSFヒーローの誕生譚だが、主人公がお爺さんなのがアニメとしては非常にレアでなかなかのインパクト。
また、映像が「神撃のバハムート」のスタッフの制作だけあって超緻密でハイクオリティなのもリアルな絵面の作風にマッチしていてよろしかった。


2017/10/12 (木)

「このはな綺譚」第2話
柚と皐の休日デート編。

高橋亨コンテ・演出回。

クライマックスの枯れ木の復活シーン、映像も力が入っていて美しかったがBGMの盛り上がりも大変素晴らしくってまさに圧巻の仕上がりだった。

「僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件」第1話
今期のKADOKAWA系エロコメ枠。
低温系優等生ヒロインがタイトル通りマジメにエロいことをする学園エロコメ。

主人公・香坂秋穂と篠崎遥の交際開始編。

ヒロインの低温さに引っ張られてか、エロコメアニメしては珍しく演出があまりガツガツしていないところ、悠木碧のダウナー演技が普段とはちょっとアプローチの仕方を変えているところなんかが新鮮でよかったな。

あと、フランクに明るくエロ漫談をかましてくる幼馴染みのお姉さんも自分好みでよろしかった。

ただ、全体的に演出のトーンに変化がなく、単調な構成になってしまっているのはあまり上手くはなかったな。


2017/10/11 (水)

「食戟のソーマ 餐ノ皿」第2話
月饗祭準備編、続き。

田所ちゃんの圧倒的な貫禄と安定感の嫁ポジションぶりがハンパない。

あと、今回は葉山とアリス・黒木場連合チームの不協和音ぶりも長期シリーズらしいキャラ同士の意外な組み合わせと、その科学反応が楽しくってなかなかよかった。

「Infini-T Force」第2話
「ケース」の秘密解説編。

城二先生がもの知りすぎるのと、Zさんの失策が速攻で露見したおかげで(?)話がかなりのスピードで展開。

会食や城二の解説散歩でのやり取りを通して笑とヒーローたちとの距離がだんだん縮まっていくくだりがなかなかよかった。
特にちょっとやり過ぎな感じもするけれど健の留まることを知らないコメディリリーフぶりは矢鱈に楽しくって面白かったな。

あと、今回は後半の笑ちゃんのショートパンツ姿がエロすぎて何だかとても眩しかった。


2017/10/10 (火)

「つうかあ」第1話
レ-シングニーラー(サイドカーレース)を題材にした女子高生スポーツもの。

女子高校レーシングニーラー全国大会編。

レースものも、女の子のお尻も大好きな自分にとってはなかなかの俺得アニメ。

レースシーンの音響が矢鱈に凝っているのも、レースシーンのアクション作画が丁寧なのも素晴らしい。

また、主人公二人のドラマの核になる修羅場設定も百合系美少女アニメとしてはなかなかにないパターンでちょっと面白かったなあ。

「おそ松さん(第二期)」第2話
六つ子の就職問題再発編と、超洗剤編の二本立て。


超洗剤編の内蔵と毛細血管(?)以外は透明になった六つ子と、その透明になった部分を補うためのボディペイント姿のグロテスクさがなかなかのインパクト。
クレイジーでトガッたアイデアを無闇に高いテンションでどんどんあらぬ方向へと転がしていく作りがなかなか楽しい仕上がりだった。

「ネト充のススメ」第1話
ネットゲーム上では性別を詐称している男女のネットゲームネタ恋愛もの。

主人公・盛岡森子の脱サラニート化・オンラインゲーム「Randgrid Online」開始編。

絵も話も平板で可もなく不可もない仕上がりだったが、三十路の脱サラニート女主人公役に最近役者としていい感じに円熟してきた能登麻美子、というキャスティングはちょっとよかった。

「Wake up,Girls! 新章」第1話
監督、キャラデザ、制作会社が変更された「Wake up,Girls!」の約2年ぶり、TVシリーズとしては3年半ぶりの続編シリーズ。

現実の時間の流れと同じく前作(劇場版第二作目)から2年後の物語、Wake up,Girls!久々の音楽番組出演と衣装の新調編。

事前に発表されていた新キャラデザのイラスト・設定画には強い違和感があったけど、映像になると全くと言っていいほど違和感がなくなるな。
やっぱり素人には映像になったものを観るまではアニメのキャラデザインの良し悪しはなかなかわからんもんなんだな。

ま、それはさておき、全体の内容について。

旧TVシリーズは「既存のアイドルアニメよりもリアリティのある内容のもの」を目指しているのはわかるけど画が全く追いついていないのが厳しかったが、今回はその問題がだいぶクリアされていて観易かったな。

また、現実はいろいろと厳しいけれど、主人公たちが支え合って前向きに頑張る、といった感じの物語の酸いと甘いのバランスなんかも良い塩梅で悪くなかった。


2017/10/09 (月)

「アニメガタリズ」第1話
高校のアニメ研究部を舞台にしたオタクネタ学園青春群像劇。

アニメ研究部の発足編。

「ジョジョ」並の猫虐待アニメだったな(苦笑)。

キャラもオタクネタもテンプレートでいま一つフックにかけるちょっと厳しい滑り出し。

あと、実名をもじったアニメネタの数々が自分にはクイズみたいに見えてしまって物語への集中を削いでくるのにも参ったな。

「妹さえいればいい。」第1話
狂人レベルの妹萌え属性ラノベ作家が主人公の青春群像ラブコメ。

主人公・羽鳥伊月の新作プロット没編と、家飲み&食事会編。

冒頭の劇中小説の破壊力が凄まじくって相当なインパクト。

また、その後のリア充駄弁り展開や、ラストのシリアス展開も大沼心監督作らしいツボを上手く押さえた作りで良い出来だった。

あと、アニメ化の時期が近いのは偶然なんだろうけど先行する「エロマンガ先生」と微妙に内容が被りそうでほとんど被っていないのが何だかちょっと面白かったな(笑)。

「クジラの子らは砂上に歌う」第1話
砂の海とその海に浮かぶ都市船「泥クジラ」を舞台にしたSF冒険ファンタジー。

主人公・チャクロと彼にとっての初めての外界人=ヒロイン・リコスとの出会い編。

イシグロキョウヘイ監督作らしいハイクオリティで繊細なヴィジュアルが作品の内容によく合っていて好印象。

また、お話自体はオーソドックスな展開だったが、衰退した文明の中にSF的超文明の残滓が混ざり溶け込んでいる黄昏的世界観の見せ方も一つ一つ丁寧でなかなかに良い塩梅だった。

「ボールルームへようこそ」第14話
富士田・緋山組結成編。

今回はちーちゃんと明さんの修羅場シーンの明さんの表情と悠木碧の煽り演技が本当に絶妙すぎて素晴らしかった。

「干物妹!うまるちゃんR」第1話
「干物妹!うまるちゃん」2年ぶりの続編シリーズ。

うまるの一晩独りで留守番編と、草むしり編と、球技大会サッカー編の三部構成。

前作と変わらぬというか、いつもの太田雅彦監督チームの作品というか、そんな感じの安定感のある仕上がりだった。

・・・にしても、後半の話はサッカーの話なのに「黒子のバスケ」のパロディが2つもあるのは一応ジャンプ系列の作品だからだったりするのだろうか?

「血界戦線 & BEYOND」第1話
「血界戦線」2年ぶりの続編シリーズ。
各種デザイン関係、音楽、キャスト、制作会社以外の主要スタッフは監督以下ほぼ変更。

アメリカ大統領特使生首争奪戦編。

アバンの騒動も、本編の騒動も魑魅魍魎の跋扈する元ニューヨーク=ヘルサレムズ・ロットを舞台にした奔放なチェイス・アクションで主要キャラの紹介&活躍と、緻密でスタイリッシュでボリューミーな世界観の魅力を存分に描く作りになっているのが手堅くも好印象。

この作品も大幅なスタッフの変更があったにも関わらず、ヒットした旧作のイメージを損なわない内容になっているのが素晴らしい。

また、今話の内容的には軽快なタッチで駆け抜けるような全体の構成と、矢鱈に肝が据わっていて生首になっても冷静沈着なアメリカ大統領特使のキャラが面白かった。


2017/10/08 (日)

「宝石の国」第1話
宝石の身体を持つ人型の生物・「28人の宝石」と彼らを装飾品にしようと月から襲来する「月人」との戦いを描くSFアクションファンタジー。

オレンジ初の元請け作品。

フォスフォフィライトの博物誌編纂のお役目任命編。

これほどフル3DCGアニメに相応しい題材があったであろうか、とか大仰なことを言いたくなるほど作品の内容とフル3DCGアニメという表現のハマり具合が絶妙すぎる。
砕けても死なない宝石人間(鉱物生命体?)という設定も、バトルシーンで多用される群体描写の数々もCGの特性が非常に栄える仕掛けで素晴らしい。

また、特異な世界観、癖のあるキャラクターの紹介を軸にしたドラマの展開のさせ方も上手くて物語としても面白かった。

あと、中田譲治+若手・中堅実力派女性声優陣による声優アニメとしても聴き応えがあって役者陣の好演ぶり・競演ぶりも聴いていてとても楽しかったな。

「ラブライブ!サンシャイン!!(第二期)」第1話
1年ぶりに再開した「ラブライブ!サンシャイン!!」の第二期シリーズ。

二学期突入、浦の星女学院廃校決定告知編。

ゼロからのスタートよりも過酷なマイナスからのスタート。

第一期は前作「ラブライブ!」の展開をなぞる批評的な側面の強いシリーズだったが、第二期は前作とは全く違う展開になり完全に別ルートに入った感じ。
これは前作の第二期が「第一期のヒットを受けての『続編』」だったのに対して「サンシャイン!!」の第二期は「実質的には分割2クールの『2クール目』」という事情の違いが関係しているのかもしれないな。

ま、何はともあれ今回は初回からかなり深刻なシリアス展開に合わせて憂いを帯びたキャラクターたちの艶っぽい表情がたくさん観られたのが好かったな。

「THE REFLECTION -ザ・リフレクション-」第12話(最終回)
レイスとの最終決戦編。

海外ドラマっぽいぶん投げEND。
終了後に続編の告知もないのでたぶん本当にこれで終わりなんだろうな。

1話丸々バトル展開だが相変わらずダラダラしていて緊張感がない。

エクスオンがリフレクションじゃないっていうラストの仕掛けはちょっとよかった。

あと、まさに満を持しての9nineの活躍がヤケクソみたいなのにも少し笑ってしまったな。

「アイドルマスター SimeM」第1話
「アイドルマスター」シリーズの女性向け・男性アイドル版。

DRAMATIC STARSの結成編。

このシリーズは「アイドルマスター(無印)」も、「シンデレラガールズ」もヒロインたちと恋愛関係にはギリギリ至らない関係性をバランスよく築いていたプロデューサーのキャラ造形が秀逸でいつも感心していたんだけど、本作ではついにその努力を放棄してしまったな(苦笑)。
いや、女性向け作品の場合は匙加減が更に面倒くさそうなので(偏見)そこを無理して頑張るくらいなら端から捨てて他に労力をかける方が作品のためになる、という考え方もわからなくもないけどね。

ま、それはさておき。

28歳の弁護士が仕事に行き詰まった流れで新人アイドルに転職という、なかなかのトンデモ展開だが、そこはあまり掘り下げず、オーソドックスなアイドルものの導入編(最初のレッスン編)として無難に進行。
悪くはないけど、プレーンでキレイな男性アイドルものを自分のようなおっさんが観てもあまり楽しめる余地がない、というのも正直なところで観ていてちょっと困ったな(苦笑)。

「ブレンド・S」第1話
今期のきらら枠。
属性喫茶店「スティーレ」を舞台にした美少女ワーキングコメディもの。

主人公・桜ノ宮苺香の喫茶店「スティーレ」採用編。

キャラデザが奥田陽介なので見た目は「ご注文はうさぎですか?」だが、メインに若い男性キャラもいる変態飲食店でのワーキングコメディという内容は「WORKING!!」みたいな感じだったなあ。

作画も演出も概ね堅調で安定のきらら枠美少女コメディといった印象。

また、キャラ的にはいろいろとデカい夏帆さんの恵体が非常に自分好みでよろしかった。

「鬼灯の冷徹 第弐期」第1話
「鬼灯の冷徹」の4年ぶり続編TVシリーズ。

今の地獄ができる前、獄卒になる前の鬼灯の過去編と、イザナミ御殿リフォーム編の二本立て。

制作会社・放送局は変更、スタッフもシリーズ構成と音響・音楽関係を除いて(あと明らかに変名なキャラデザも同じ人なのかな?)ほぼ総取っ替え、という新体制になったものの、作品の印象は旧シリーズとほぼ変わらず。
上手く旧作のイメージをトレースしていて感心する。

「魔法使いの嫁」第1話
霊視能力者の少女と人外の魔法使いとの、タイトル通りの異類婚姻譚。

主人公・羽鳥智世の人身売買編。

全体的にとても丁寧に作り込まれていて、伝統的な西洋魔導の神秘的な世界観を高い説得力と格式を持って描いているのに感心する。

また、コメディ展開や美少女萌え描写の入れ方も上手くて、そういうところの余裕のある感じなんかもなかなかに良い塩梅だった。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」第35話
あおいとひまりの新作スイーツ発表会参加編。

あお×ひま回。
唐突なカップリングだがいい感じに対になっていて悪くない。
あと、実質的にはひまりん主役回でテンパったり、凹んだり、頑張ったりするひまりんのいろんな表情が楽しめたのもよかったな。


2017/10/07 (土)

「少女終末旅行」第1話
文明が崩壊した世界を舞台にした日常系的ノリの少女二人旅ロードムービーもの。

地下廃施設放浪編と、廃棄爆撃機(?)物色編の二本立て。

とても丁寧に作り込まれていてよく出来ているが、徹底的に表情が記号化・簡略化されて生身感の全くないキャラデザはチト苦手、ミリタリー萌え属性も薄いのでいま一つピンとこない。
特にダラダラとした駄弁りが続く最初の話は興味のフックがないことも相まって思わず寝落ちしそうになってしまった。

「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」第1話
ベストセラーライトノベル「キノの旅」の14年ぶりのリメイク版TVアニメシリーズ。

「人を殺すことのできる国」編。

悠木碧も、斉藤壮馬も共に自分の個性をかなり抑えて凄く旧キャストに寄せた芝居をしていて驚く。
代役の場合は旧キャストに寄せた芝居をするパターンも多いけど、キャストを一部ないし全部変更した再アニメ化の場合は旧作のことは意識しないで一から全てを作り直すことの方が多いためかなり意表を突かれたな。

内容全般に関しては画面は端正で良好、落語みたいな話もよく出来ていて面白かった。

「Dies irae」第0話
エロゲー原作の伝奇バトルアクションファンタジー。

ラスボス(?)ラインハルト・ハイドリヒの覚醒編。

演出も、作画も大味な作りで大仰な台詞回しと大仰な見栄切りがことごとく空回っているのがツラかった。

今回は第0話のプロローグらしいのでもう少し付き合うが、「TVでは最後までやらない」というのも自分的にはマイナスポイントなのでこんな調子が続くようなら途中で脱落してしまうかも。
とりあえず様子見。

「王様ゲーム The Animation」第1話
ケータイ小説原作のデスゲームサバイバルもの。

主人公・金沢伸明の転入と「王様ゲーム」の開幕編。

典型的な悪趣味デスゲームホラーもの。
それ以上でもそれ以下でもない内容になりそうだが、1クールで原作の二つのシリーズを消化するらしい、・・・つまり1クールで2つのクラス・計60人程度の人間がほぼ全滅すると思われるので退屈することだけはなさそうな感じだな。

「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-」第1話
前半6話は過去編・第一期シリーズの前日談、後半6話は第一期シリーズの続編という編成で展開される「結城友奈は勇者である」3年ぶりの新シリーズ。

鷲尾須美・乃木園子・三ノ輪銀の初陣編。

初回から出し惜しみなく1話丸々バトル回。
先行して劇場公開されていただけのことはあってバトルシーンに見応えがあった。
あと、小学六年生にして既にトンデモない恵体の持ち主のわっしーの変身シーンが凄まじくって驚愕してしまったよ(笑)。

「将国のアルタイル」第13話
内乱の決着編。

将太子との間に禍根が残らないだけでなく、子の前で母親殺しをする業を背負う予定だった次期将王候補者たちに大きな貸しを作ることにもなる、優しいが最もメリットの大きい(ように見える)マフムートの戦後処理の描き方が上手かった。

また、後半の将軍(パシャ)に復帰したマフムートが今度はこちらから経済戦で帝国に攻勢を掛ける、という戦略をぶち上げる流れも新章に向けて大いに盛り上がる展開でよかったな。


2017/10/06 (金)

「URAHARA」第1話
タイトル通り原宿を舞台にした美少女SFアクションもの。

文化を略奪する宇宙人・スクーパーズの襲来編。

色も諸々の造形もポップなセンスで埋め尽くされた画面は目に慣れないし、会話のテンポが速く、画面の切り返しが多い作りも忙しないので観ていてかなり疲れたな。
また、演出の押し引きがあまりないのもツラかった。
10分程度のショートアニメなら独自のセンスをぶん投げるだけみたいな作りでもいいと思うけど30分尺でやるならもう少し緩急をつけて欲しかったな。

「Just Because!」第1話
鴨志田一脚本・比村奇石キャラ原案によるTVアニメオリジナル作。
卒業間際の高校三年生の冬を舞台に描かれる青春群像劇。

主人公・泉瑛太の鎌倉帰還と転入編。

「南鎌倉高校女子自転車部」、「きみの声をとどけたい」に続き今年三本目の鎌倉ご当地アニメ。

現実の鎌倉を舞台に等身大で(リアリティがあって)雰囲気のいい青春群像劇を描くには画面の精度がチト足りない気がしなくもないが、主人公の旧友の「願掛け」に傍観していた周囲の気まぐれのような想いと行動が少しずつ折り重なって図らずもその場に感情共有の輪が拡がり、最終的には一つの大きなカタルシスへと昇華されていく、というクライマックスの流れは凄くよく出来ていてシビれたな。

というか、とても美しくまとまっているのでこのアニメはこれきりで終わってしまってもいいんじゃないか、とすら思ってしまった。

あと、高校三年生の卒業間際の三学期に話の舞台(時間設定)を絞っているのもユニークで、1クールという尺にも合っている上手い仕掛けだと思ったな。

「十二大戦」第1話
西尾維新原作・中村光原作イラストコンビによる十二支の名を宿す十二人の戦士たちによる異能バトルロイヤルもの。

十二大戦の開戦編。

参加者全員が覚悟完了した戦闘・殺しのプロというのが、この手のバトルロイヤルもの、集団バトルものはドライな方が好きな自分好みで好印象。

殺伐とした内容に相応しいハードな演出、映像クオリティの高さも上々だったが、端々に西尾維新原作らしいセンスのよいユーモアが配してあるところも緊張と緩和のバランスが上手くて面白かった。


2017/10/05 (木)

「このはな綺譚」第1話
温泉旅館を舞台にした和風異世界ケモミミっ娘美少女お仕事コメディ。

主人公・柚の「此花亭」奉公開始編。

全編丁寧に描かれたキャラ作画の可愛らしさはもちろんのこと、レイアウトや撮影も良好で画面のクオリティがなかなかに高かった。
また、この手の作品にしては意外とドラマ性が高いところも好印象でよろしかったな。


2017/10/04 (水)

「食戟のソーマ 餐ノ皿」第1話
1年ぶりに再開した「食戟のソーマ」の第三期シリーズ。

月饗祭準備編。

「玉」の世代と現・遠月十傑との邂逅は先行するOVAで描かれたので第三期はいきなり「月饗祭編」からスタート。

種田梨沙の代役の金元寿子声のえりなは今回初めて聴いたけど、えりなにこれといって思い入れがないからか、つい最近まで同じような金髪ロングのお嬢様キャラを金元寿子が演じているのを聴いていたからか、特に違和感はなかったな。

連続シリーズものの第三期ともなれば最早ほとんど固定のファンしか観ないからか、シリーズの初回なれど演出も、作画もフックになるような特別なことはあまりやっていなくてトータルとしては淡泊な仕上がり。
取り立てて悪くはないけど、新シリーズの幕開けにしてはパンチに欠ける内容で観ていて少し物足りなかった。

「Infini-T Force」第1話
「科学忍者隊ガッチャマン」、「破裏拳ポリマー」、「宇宙の騎士テッカマン」、「新造人間キャシャーン」のタツノコプロを代表する4作品のヒーローが一同に集うクロスオーバーもの。
有り体に言ってしまえばタツノコヒーロー版「アベンジャーズ」。

ヒロイン・界堂笑と4ヒーローの邂逅編。

見せ場のアクションがいずれもキメキメで兎にも角にもカッコいい。

人物のあまり出来がいいとは言えないフォトリアル系CGには拒否反応を示す人も多いと思うが人形劇だと思って割り切ってみればこれはこれでアリな感じ。

アバン、中盤、ラストにアクションシーンをバランスよくふんだんに盛り込み、個々のキャラを上手に立てつつ、テンポよく話を捌く構成もよく出来ていて面白かった。

あと、ダミアン・グレイの「たぁけぇしぃ」の連呼が癖になる可笑しさで何だかちょっとツボに入ってしまったよ(笑)。

「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」第27話
かぐらの事情打ち明け話編。

ボルトたちとUNOっぽいカードゲームで遊んでいるうちにかぐらがだんだん打ち解けていって、トラウマ話を打ち明けるくだりがなかなかに青春していてよろしかった。


2017/10/03 (火)

「UQ HOLDER!~魔法先生ネギま!2~」第1話
「魔法先生ネギま!」の80年後の世界を舞台にしたアクションバトルファンタジー。

近衛刀太の覚醒と旅立ち編。

赤松健原作漫画のアニメ化作品は商売的には成功しても作品的にはいつも振るわない印象が強いんだけど、これはちゃんと面白かったな。

「魔法先生ネギま!」についてはおおよその世界観と主要なキャラクターの設定くらいしか最早覚えていないのでその辺の具合に関しては正直よくわからんのだが、少年バトル漫画の初回の初陣と旅立ち編としては手堅く王道的な内容でなかなかによく出来ていた。

また、エヴァンジェリンがロリババアからグラマラスで大人な金髪美女になったことと、かなり久しぶりに松岡由貴の芝居をガッツリと聴けたことなんかも自分的には高ポイントでその点なんかもよろしかったな。

「おそ松さん(第二期)」第1話
レギュラーTVシリーズとしては1年半ぶりに再開した「おそ松さん」の第二期シリーズ。

前作の大ヒットを受けての堕落編と、その堕落を反省して「ちゃんとする」話の二部構成。

想定以上の大ヒットに対する作り手の率直な戸惑いと、逆噴射的・自虐的な暴走をたっぷりと込めて作られた自己批評的な内容だったな。

批評的な語り口のせいか、描かれる暴走や狂気がどうしても作為的に見えてしまうという問題はあるが、自堕落な生活で醜く肥えたり・痩せたりする六つ子、画風が大きく変わったり、CGになったり、実写になったりする六つ子と表現がフリキレているので見世物としては充分に楽しい作りで面白かった。

「ブラッククローバー」第1話
「魔法がすべて」の中世ヨーロッパ風異世界を舞台にした熱血アクションバトルファンタジー。

ジャンプ作品なので原作は一応既読。
有り体に言ってしまえば「NARUTO」と「FARIY TAIL」を掛け合わせたみたいな作品。

初回はアスタとユノの魔導書授与式編。

吉原達矢監督作の初回らしく随所に作画的な見どころがあり、撮影・美術も凝っている。

何で原作第1話を全部やらなかった(バトルの決着まで描かなかった)のか謎だけど、原作を手堅くなぞっていてよく出来ていた。

あと、アスタの声優は新人らしいが原作のイメージまんまでなかなかにいいキャスティングだったなあ。


2017/10/02 (月)

「プリンセス・プリンシパル ~アンジェ・リポート~」
第8話までを時系列順に並べた総集編。

何も決着がつかず肩透かしを食らった最終回を観た後にこれを観ると、ラストに決着も進展もないのなら、原点を紐解きアンジェとシャーロットの関係性の本質に迫る第8話をラストエピソードにした方がよかったんじゃないのかな、とちょっと思ってしまったな。

「ボールルームへようこそ」第12話
緋山千夏の小笠原ダンススタジオ来訪編。

原恵一コンテ回。

千夏の人物描写が全体的に矢鱈に繊細で巧く、とても印象的だった。

「銀魂.」第329話
半年間の充電期間を挟んで再開したアニメ「銀魂」の新シリーズ。

第3期シリーズで完結編へと続く一連のシリアス編(「将軍暗殺篇」、「さらば真選組篇」)を優先してオミットされた原作エピソードの一部を「ポロリ篇」と称して今更ながらに回収。
アクロバティックな構成だが今年の夏に実写映画の公開に合わせる形で終わる予定だった(?)原作が終わらせることができずに予定を超過して続くことになってしまったこととたぶん関係があるんだろうな。

でも、まぁ、何はともあれ原作のアニメ未消化エピソードがアニメ化されるのは素直に嬉しい。

・・・で、ここからは本編の内容について。
初回のエピソードは神楽の「彼氏」編。

原作もアニメもずーっとシリアス展開が続いているのでガッツリ描かれるギャグ展開が何か矢鱈に懐かしい。
原作をジャンプで読んでから5年も経っているのでいい感じに内容を忘れていてかなり新鮮な気分で楽しめたのもよかったな。
ジャムおじさんに対する流れ弾的なディスりと、「キャプ翼」ネタがツボに入ってフイてしまった(笑)。

あと、オールヒロインズのウエディングドレス姿がそれぞれ実にキュートなEDも美少女アニメばりの華やかさでなかなかに眼福だったなあ。


2017/10/01 (日)

「Fate/Apocrypha」第13話
聖杯大戦の「“黒”対“赤”」構図の崩壊と、ジークとアストルフォの契約編。

天草四郎のちゃぶ台返しによって「“黒”対“赤”」構図が崩壊し、敵味方がシャッフルされる劇的な展開が、盤上で再配置される個々のキャラがよく立っていることも相まってなかなかに面白かった。

「THE IDOLM@STER Prologue SideM -Episode of Jupiter-」
「アイドルマスター SideM」のプロローグ特別編。
961プロを脱退してから315プロに移籍するまでのミッシングリンクを埋めるジュピターの再起復活への序章編。

間違いも、悩みもするけれどこじらせないジュピターの面々の自然と応援したくなるような好青年ぶりが好印象。

また、話も、作画も、内容全般的にキレイに上手くまとまっている大変スマートな作りも非常によく出来ていて素晴らしかった。

「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第13話(最終回)
本気になったアダムとの最終決戦編。

放送前から続編(第5期シリーズ)が決定しているためバトルは最終決戦というより中ボス戦みたいな塩梅、結末も多くの未回収の伏線を残しての「含み」を持たせた終わり方だったなあ。

それでもこの作品の最終決戦編らしく派手でサービス満点なヒロイックアクションは今回も目白押し。
特にラストの響がゴールドシンフォギアを装備するくだりから決着までの一連のアクション、OP主題歌にのせて上がりまくる演出のテンションは非常にアツく、シビれるほどにカッコよくって素晴らしかった。

「キラキラ☆プリキュアアラモード」第34話
ゆかりさんとクリスタルアニマルとの入れ替わり、ゆかりさんの猫化編。

普通なら入れ替わりのギミックをメインに据えた展開になりそうなものなのに、この状況にも全く動じないゆかりさんが強すぎるせいでそうならないのがユニークだったな。

ここのところあきら絡みの展開で弱いところを見せることが多かったゆかりさんだが久しぶりにゆかりさんの無敵ぶりを楽しめたのがよろしかった。